セキュリティエンジニアとは?仕事内容、年収から向いている人の特徴まで徹底解説

セキュリティエンジニアって何?
セキュリティエンジニアとは、主に情報セキュリティに特化した業務を担うエンジニアのことです。ITのインフラのなかで、サーバの構築や運用・保守を専門とし、外部のサイバー攻撃からネットワークやシステムを守ります。
1990年代に登場したITシステムは、仕事を効率化するために必要不可欠なものとなっています。現在では、業務においてもっとも重要な役割を担い、それに伴って社内外の機密情報を扱うことも増えました。
ひとことでサーバの構築や運用保守といっても、その構造は複雑化しています。サーバとパソコンだけだった初期のころと違い、今はスマートフォンやタブレットなどの各種端末が普及しています。それだけでなくクラウド環境も当たり前にあり、利用場面やネットワーク環境もさまざまなものとなっています。
それによりサイバー攻撃も多様化・高度化しており、どのような方面から攻撃を受けるか、予測しづらくなっている現状があります。ITシステムが発達して便利になったからこそ、セキュリティの強化が求められています。セキュリティエンジニアは、現代において大変重要な役割を担う専門家なのです。
セキュリティエンジニアの仕事内容
情報セキュリティを専門としたエンジニアであるセキュリティエンジニア。ここでは具体的な仕事内容について見ていきましょう。
①企画・提案
情報セキュリティを確保するために、クライアントに対してセキュリティシステムの企画・提案をします。
企画・提案の仕事は「セキュリティコンサルタント」ともいわれ、システムのセキュリティ診断や要件の集積・分析なども行います。
また、個人情報保護法が施行された現在では、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)やプライバシーマーク取得のサポートも仕事のひとつです。
②設計
情報セキュリティシステムの設計も、セキュリティエンジニアの仕事です。ネットワークや機器、運用形態などを十分理解した上で、セキュリティを考慮した設計書を作成します。
③実装
作成した設計書に従い、ネットワークやサーバ、OSといった各レイヤーで実装します。
また、セキュアプログラミングや機器のマウンティング、暗号や認証、アクセス権の設定なども行います。
④テスト
実装したシステムやアプリケーションに脆弱性がないかテストを行います。
具体的にはこれまでに判明しているサイバー攻撃の手口をシステムに実行し、脆弱性の有無を確認します。もし、脆弱性が見つかれば設計・実装に戻り、対応策を検討してシステムを改善します。
⑤運用・保守
完成したセキュリティシステムを導入した後の、運用・保守の業務もセキュリティエンジニアの仕事です。
運用・保守の業務には、アプリケーションやOSのアップデートを行うのはもちろんのこと、通信データの監視、アクセス権の管理、ログファイルのチェック、継続的な不正侵入調査などがあります。また、実際にサイバー攻撃を受けた場合の対応も行います。
セキュリティエンジニアの年収は?
セキュリティエンジニアの年収は、年齢や個人の能力、国内の企業か外資系の企業かなどによって異なります。平均年収は、スタート時は300~500万円程度、30歳前後で600万円程度です。
高いスキルや経験があれば、年収1,000万円となることもあります。また、国内の企業より外資系の企業の方が、年収が高い傾向があることも知っておきましょう。
セキュリティエンジニアに求められるスキル・資格とは
セキュリティエンジニアになる、転職するときに役立つスキル、資格には次のようなものがあります。
・求められる知識
仕事内容からもわかるとおり、 セキュリティエンジニアには幅広い知識が必要となります。たとえば、セキュリティ関連の知識をはじめ、サーバやOS、ネットワークに関する知識は必須です。そのほかIT関連の法律に関する知識があるとよいでしょう。
・求められるスキル
エンジニアですから、当然プログラミングスキルも求められます。セキュリティエンジニアが使うプログラミング言語には、C言語、C++言語があり、実装スキルを習得しておきましょう。
・情報セキュリティマネジメント
「情報セキュリティマネジメント」は国家資格で、情報処理技術者試験のうちのひとつです。情報セキュリティの基本的な知識が問われます。なお、試験ではプログラミングの知識は必要ないため、実務経験がなくてもチャレンジしやすい資格といえます。
・情報処理安全確保支援士試験
サイバーセキュリティに関する国家資格が「情報処理安全確保支援士試験」です。暗号化技術やサイバー攻撃対策といった情報セキュリティの一般知識をはじめ、セキュリティ実装技術なども問われます。合格率が低く、難易度が高い試験です。
・基本情報技術者試験/応用情報技術者試験
「基本情報技術者試験」は、エンジニアとしての基礎的な知識を問う試験、「応用情報技術者試験」は、基本情報技術者試験に合格した人が次に目指す試験で、どちらも国家試験です。
・Cisco技術者認定資格
ネットワーク機器メーカー「Ciscoシステムズ」が実施し、認定する資格です。レベルごとに「CCNP Security」「CCIE Security」などの認定資格があります。
世界共通基準の資格であるため、資格を取得すれば、セキュリティエンジニアに必要な専門知識が備わっていることを世界中で証明することが可能です。
セキュリティエンジニアのキャリアパスについて

セキュリティエンジニアは、比較的新しい職種なため、さまざまなキャリアパスを描くことができます。
キャリアパスの一例を挙げると、セキュリティオペレーターからスタートして、リーダー、管理者とキャリアアップし、その後にセキュリティエンジニアになるというキャリアパスもあります。
セキュリティエンジニアになり実績を積めば、独立・起業を視野に入れることができたり、マネージャーを目指すことも可能となるでしょう。
セキュリティエンジニアになる方法
セキュリティエンジニアになるには次のような方法があります。
・大学・専門学校で学ぶ
大学や専門学校で専門知識を学び、資格を取得すると就職に有利となります。昨今では、就職をサポートしてくれるスクールもあるので、うまく活用することでセキュリティエンジニアへの道が開けるでしょう。
・ITエンジニアとしての経験を積む
最初からセキュリティエンジニアを目指すのではなく、ほかのITエンジニアとして就職し、実績や経験を積んだあとにキャリアチェンジするのもひとつの方法です。
・派遣社員として働く
セキュリティエンジニアの特徴として、派遣社員の募集が多いというものがあります。派遣では、経験が浅い人でも可というケースが多くあります。まずは派遣社員として働きながらキャリアアップを目指すのもよいでしょう。
セキュリティエンジニアに向いている人とは
セキュリティエンジニアに向いている人の特徴を見ていきましょう。
・責任感の強く、最後まで業務を完遂できる人
セキュリティエンジニアは、クライアント企業のセキュリティを預かる仕事です。そのため、セキュリティに問題が発生したときには責任を持って対処し、解決まで導く力がある人が向いているといえます。
・正確かつ緻密に仕事ができる人
外部からのサイバー攻撃や情報漏洩を防ぐには、強固なセキュリティシステムを設計、実装、テストし、安全に保守・運用しなければなりません。各フェーズで、どんなに小さな問題や脆弱性をも見逃さずに、正確かつ緻密な仕事ができるようなら、セキュリティエンジニアに向いています。
・最新技術や知識への関心が高い人
サイバー攻撃の手口は進化を続けており、それに加えて複雑化している状況です。こうした新しいサイバー攻撃に対処するには、常に最新の技術や知識を身につけておく必要があります。よって、新しいノウハウやスキルへの関心が高く、それらを学び続けることが苦にならない人はセキュリティエンジニアとして活躍できるでしょう。
セキュリティエンジニアを目指そう
セキュリティエンジニアは、今後さらに需要が高まることが予想され、将来性のある仕事といえます。必要なスキルや知識を身につけ、セキュリティエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。
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