派遣SE(システムエンジニア)とは?【求人情報あり】派遣を選ぶメリットや注意点も

システムエンジニア (SE) の基礎知識をおさらい

まずは、システムエンジニアの仕事内容や年収、向いている人の特徴、必要なスキル・資格といった基本情報についておさらいしましょう。

●仕事内容
システムエンジニアの仕事は、ソフトウェア開発における上流工程を担います。主な業務は、クライアントへのヒアリングをして最適な仕様のシステム開発を行うことや、運用保守を行うことです。

●年収
厚労省の賃金構造基本統計調査によると、2019年のSEの平均年収は568.9万円でした。年代別の平均年収は、20代が375万円、30代が508万円、40代が615万円です。ちなみに優秀なシステムエンジニアなら、20代でも年収800万円程度を稼ぐ人もいます。

●向いている人の特徴
システムエンジニアに向いている人の特徴には、
・論理的思考ができる
・冷静な判断ができる
・学習意欲が高い
などがあります。

●必要なスキル・資格
システムエンジニアに必要不可欠なスキルは、プログラミングやITに関する幅広い知識です。そのほかコミュニケーション能力、マネジメント力もあると仕事がスムーズに進みます。

システムエンジニアの仕事に役立つ資格には、次のようなものがあります。
・基本情報技術者試験
・応用情報技術者試験
・システムアーキテクト試験
・ネットワークスペシャリスト試験

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システムエンジニア (SE) の将来性

現在では業務効率の向上や労働力不足の解消にともない、さまざまなビジネス領域でのデジタルトランスフォーメーション(DX)が推進されています。そのためシステム開発の需要が増えており、システムエンジニアという職種の将来性も高まっています。またシステムエンジニアは慢性的に人材不足が続いていることもあり、需要が高い仕事といえます。

未経験でもシステムエンジニア (SE) になれる?

結論からいうと、未経験でもシステムエンジニアになることは可能です。その理由には、システムエンジニアの人材不足が影響しています。未経験者にも採用の間口を広げ、人材育成をする企業も増えています。

採用条件にもよりますが、「未経験可」と記載されている求人であれば、未経験であっても採用される可能性はあります。ただし、最低限のIT知識やプログラミングスキルは必要となると知っておきましょう。

派遣SEとは?

派遣SEとは、派遣として働く契約形態のシステムエンジニアのことです。具体的には派遣会社にスタッフ登録し、自分の希望条件やスキルに合った企業求人とマッチすれば契約し、その会社に派遣されて働きます。

派遣SEには、大きく分けて2種類あります。

1つは「登録型派遣」です。登録型派遣とは、派遣会社から仕事を受注する形で採用され、派遣先企業と派遣会社の間で締結される派遣契約により一定期間だけの雇用契約が結ばれます。登録型派遣のメリットは、自分のライフスタイルにあわせて希望の時間や期間のお仕事を選べる点が挙げられます。派遣といえばこちらの登録型が一般的です。

もう1つは「常用型派遣」です。派遣会社の社員として、指定された派遣先企業で働くスタイルの派遣のことをいいます。 雇用期間に定めがないことから「無期雇用派遣」とも呼ばれています。契約期間が定まっていないことから、長期的に継続して働けるのがメリットです。

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SESとの違い

「派遣SE」と似た言葉に「SES(システムエンジニアリングサービス)」があります。このSESとは、派遣と同様、ITエンジニアが客先に常駐して業務を行う契約形態のことです。

両者の違いは、指揮命令権が誰にあるのかという点です。派遣は「派遣契約」で、指揮命令権は派遣先企業が行います。一方SESは「準委任契約」で、派遣先企業には指揮命令権はありません。ベンダー側に指揮命令権があります。もし、派遣先企業がエンジニアに対して直接指示してしまうと、偽装請負とみなされる可能性があります。偽装請負は、労働者派遣法および職業安定法によって禁止されている行為です。

ただし派遣とSESは、エンジニアの作業時間に対して報酬が発生する点は共通しています。

派遣SEという働き方の選択が増えている背景

昨今では「派遣」という働き方を選択するSEも増えています。その背景には、子育てや親の介護といったライフイベントによる変化が大きく影響し、ライフワークバランスのとれた働き方をしたい人が増えていることがあります。また働く場所や時間を自由に選べることや、さまざまな会社に派遣されることにより知識が増え、経験が積めるのも理由のひとつです。実際に2018年と2019年で派遣として働くSEの数を比較すると、45%も増えているというデータもあります。派遣SEとして働くことで、こういったたくさんのメリットがあるのです。

このことから派遣SEは、働き方に柔軟さを求める人に適しているといえます。

派遣SEとして働くメリットとは?

派遣SEとして働くメリットにはどのようなものがあるのか、見ていきましょう。

メリット①勤務先・仕事内容を選べる

派遣での働き方は、派遣会社に登録し、マッチする案件を派遣会社の担当者が探して提案するのが一般的です。そのため、自分が希望する仕事の内容や勤務先を選べるのがメリットです。またキャリアプランに合わせた業務に就くことも可能です。

そのほか、派遣スタッフであれば外部の人間として業務にあたるため、責任のある役職に就くことがほとんどないのもいい点といえます。重責なポジションに就くことや、仕事でプレッシャーを感じたくないという人には、派遣という働き方がおすすめです。

メリット②収入アップも見込める

派遣SEの平均時給は、地域にもよりますが2,178円となっています。平均年収はおよそ450万円です。一方、正社員の平均年収は509万円となっています。派遣SEと正社員SEの平均年収をくらべると派遣のほうが低いですが、派遣SEの時給が3,000円以上になると、年収は600万円以上になり、正社員よりも上回ります。よって、正社員よりも高収入を目指せるのがメリットです。

また派遣SEには、正社員よりも高い人件費が設定されることがあります。社内の人材ではフォローしきれない部分を補強するため雇用されるようなケースでは、正社員で働くよりも収入アップが見込めることもあります。

メリット③未経験者・初級者への間口が広い

派遣SEは、未経験や経験が浅い人も応募できる求人が多いのも魅力のひとつです。キャリアチェンジしたい人や、異業種からSEになりたいという人もチャレンジしやすいのが、派遣SEのメリットです。

これは、近年のIT業界ではエンジニアの需要に対して供給が不足していることから、未経験者や経験が浅い人でも採用している企業が増えていること、正社員よりもコストを抑えられるということも関係していると考えられます。

メリット④さまざまな仕事や職場を経験できる

派遣社員には、通称「3年ルール」というものがあります。これは、同じ職場の同じ部署で3年までしか働けないというルールです。そのため3年経過すると、必ず別の職場に移らなければなりません。

職場や仕事は安定しませんが、反対に考えればさまざまな企業や会社で働けるチャンスと捉えることもできるでしょう。このように派遣SEなら、さまざまな案件や職場を経験できるのも大きな魅力です。スキルアップし人脈を広げ、将来的に独立する際の足がかりにすることもできます。

派遣SEとして働くデメリットはある?

派遣SEとして働くメリットがある一方、デメリットもあります。

デメリット①仕事がない期間が発生することも

派遣SEは、就労している案件が終了すると仕事も終わるというケースが少なくありません。すぐに同等条件の案件に採用されるとは限らないことから、仕事がない空白の期間が発生する場合もあります。

よって、正社員にくらべると安定性が低いのが難点です。ただし個人で仕事を獲得しなければならないフリーランスにくらべると、安定している働き方といえます。

デメリット②高い専門性とスキルが求められる

未経験、初心者向けの求人以外の派遣SEには、高い専門性と知識・スキルが求められます。専門家として高い時給で雇用される、社内のSEと同等の能力が求められるといったことは、評価が厳しくなることを示します。

そのため、日頃から最新の技術や知識といった情報を収集し、常にスキルを磨いて更新し続けなければならないのです。

デメリット③キャリアプランに合わせた選択を自分で行わなければならない

派遣SEで働く場合は、キャリアプランをしっかり考えておかないと、最終的なゴールまでの道のりが遠くなる可能性があります。というのも前述したとおり、派遣では原則として同じ職場の同じ部署で3年までしか働けません。また仕事内容は自分で選ぶことができますが、一貫した業務履歴がなければ実績と経験が積めず、人材市場において評価が低くなる可能性があります。

業務経歴に一貫性がない状態にならないよう、長期的なスキルアップやキャリア形成を見越した仕事選びが重要です。

派遣SEを雇う企業側のメリット・デメリット

それでは、企業側が派遣SEを雇うメリット・デメリットを見ていきましょう。

メリット

派遣SEを雇う企業側のメリットには、次のようなものがあります。
・採用コストをかけずにエンジニアを確保できる
・即戦力となる人材を選べる
・人材育成コストの負担が軽減できる
・優秀な人材を正社員や契約社員として直接雇用できる


企業側が派遣SEを雇う最大のメリットは、採用コストをかけずにエンジニアを確保できることです。前述したとおり、IT業界では慢性的なエンジニア不足に陥っています。そのためエンジニア獲得競争は激化し採用コストは上昇、企業にとって大きな負担となっているのです。しかし派遣SEであれば、エンジニア確保までのコストは派遣会社負担ですから採用コストを減らせます。

また即戦力となる人材を選ぶことができるため、人材育成コストの負担が軽減できるのもメリットです。

そのほか紹介予定派遣であれば、派遣された優秀な人材を正社員や契約社員として直接雇用することもできます。派遣から直接雇用すれば、派遣時代にどのくらいの能力やスキルがあるのかがわかった上で正社員にすることができますし、派遣時代の成果物は会社の財産やノウハウになるのもいい点といえるでしょう。

デメリット

企業側が派遣SEを雇う際には、もちろんデメリットも存在します。そのデメリットには、次のようなものが挙げられます。
・定着率が悪い
・人材のミスマッチが起こることもある
・帰属意識が低い
・技術や能力、ノウハウが残りにくい

なかでも一番の懸念材料が定着率の問題です。仕事内容や給料、職場環境、人間関係など、SEにとって満足のいくものを提供できていない場合には離職につながりやすくなります。派遣SEの場合は契約期間と更新があるため、正社員よりも離職しやすいのです。

この問題を防ぐには、就業中に適切なフォローができる派遣会社を選ぶこと、正社員との壁を感じさせないような接し方をすることなどが挙げられます。

また一般的な派遣では、派遣される人との面接は禁止されていることから、望んでいた条件の人が必ずしも派遣されないケースもあります。履歴書などを確認し、派遣会社の担当者としっかり話し合うことが大切です。

そのほか、派遣社員は契約期間が決まっていることから、直接雇用の社員の人よりも帰属意識が低い、モチベーション維持が難しい、派遣社員の能力や技術が自社の実績として残りにくいということもデメリットといえるでしょう。

派遣SEを選ぶべき人の特徴

SEとして、派遣で働くことを選ぶといい人の特徴を解説していきましょう。

特徴①将来、フリーランスとして独立することを考えている人

SEのキャリアアップには派遣SEから正社員へという道もありますが、最終的にフリーランスとして独立するという道もあります。フリーランスになる前に派遣SEとして働けば、段階的に働き方をシフトすることが可能です。

また、フリーランスになるために欠かせないのが人脈です。派遣SEは、多くの場合プロジェクトごとに働く環境が変わります。そのため人間関係が限定されることがなく、それぞれの新しい環境で人間関係を築き、人脈を広げることができるのも派遣SEのいい点です。人脈を広げておけば、フリーランスになったときに新しいプロジェクトに誘われるなど、仕事の選択肢が広がるチャンスも多くなります。

このように派遣SEとして働いて実績や経験を積み、人脈を構築することで、フリーランスになったときに仕事がしやすくなります。そのため将来的にフリーランスとして独立の足がかりとして、派遣SEとして働くという選択肢もあるでしょう。

特徴②ワークライフバランスを重視したい人

ワークライフバランスを重視したい人にも、派遣SEはおすすめです。派遣SEであれば、キャリアを継続させながら就労時間をコントロールできます。また与えられる業務の範囲も派遣なら明確で、ワークライフバランスを保ちながら働けるのが魅力です。

また勤務時間や残業が少ない仕事を選ぶことで、それがワークライフバランスを充実させることにつながりますし、プライベートの時間も確保できます。

そのほか、結婚や出産・介護といったライフイベントがあると、生活環境に変化が起こります。そうなると働き方を考えなくてなりませんが、派遣SEであれば多様な働き方ができるため柔軟に対応できます。

現在では、正社員にくらべて派遣SEのほうが働き方に多様性があります。たとえば時短勤務や週2〜3日勤務、リモートワーク対応のものなどさまざまです。自分に合った働き方がしたい人にとっては、派遣で働くほうがよいでしょう。

特徴③働きやすさを重視したい人

働きやすさを重視して仕事を探している人にとっても、「派遣」という働き方はぴったりです。たとえば、以下のような条件から仕事を探すことができます。
・勤務地・通勤時間にこだわりたい
・残業なしで働きたい
・仕事内容を選びたい
・人間関係を気にすることなく働きたい
・仕事のことで気軽に相談できる環境で働きたい

派遣会社に、通勤時間は30分以内がよい、残業がほぼない仕事を希望、責任が重くない仕事内容でプレッシャーなく働きたいなどの希望条件を伝えることができます。またキャリアの相談や就業している企業の相談、スキルアップ研修など、就業している間も派遣会社からのサポートが受けられるのもメリットです。働きやすい企業を派遣会社が提案してくれます。

未経験者に派遣SEは難しい?

未経験者でも、派遣SEとして働くことは可能です。これはSE自体の人材不足が続き需要が拡大していることから、経験の有無を問わず積極的に採用されるケースが多いためです。

また、正社員よりも派遣社員のほうが就職しやすいこともあります。その理由には、求人情報が多いことや、派遣社員の選別行為は禁止されており、正社員の就職時の面接とくらべて難易度が低いことなどが挙げられます。

もし未経験からSEになりたいというのであれば、まずは派遣からスタートするのが簡単で確実な方法といえます。ただし実際に未経験から派遣SEになる場合には、最低限のIT知識やプログラミングスキルが必要です。プログラミングスクールに通ったり、独学でプログラミングを勉強したりすることに加え、「基本情報技術者試験」などの資格を取得するとさらによいでしょう。

未経験から派遣SEになる際の注意点

未経験から派遣SEになる際に注意したいポイントを3つ紹介します。

注意点①とにかく情報を集める

たとえ派遣で働くからといって、応募する企業のことをまったく調べないのはよくありません。応募する企業について自分で情報収集をしておくと、その企業で働くことをイメージできます。どんな企業なのか、どんなことを得意とする企業か、そこで働くSEの仕事内容、社員の働き方といった情報を集めておきましょう。

注意点②研修制度があるか確認

未経験の場合、派遣先企業で研修制度があるかどうかを確認しておくと安心です。研修制度がある企業なら、一から教育する土壌が整っており、育成に力を入れているといえます。そういった企業に応募するといいでしょう。

注意点③最低限のプログラミング知識を習得しておく

SEの仕事では、プログラミングのスキルは必須といえます。プログラマーやほかのSEとやり取りする上で、プログラミングの知識が必要となるためです。SEという職業は未経験であっても、SEになるのであれば最低限のプログラミング知識を習得しておきましょう。このスキルはのちに役立つはずです。

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派遣SEという働き方も選択肢のひとつに

派遣SEにはさまざまなメリットがあります。未経験でもSEに興味がある方、ライフワークバランスのとれた働き方をしたい方、将来的にフリーランスとして独立したい方は、派遣という働き方の選択肢を加えてみてはいかがでしょうか。

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