システムエンジニア(SE)とは 仕事内容や年収、必要な知識などを徹底解説!

システムエンジニア(SE)とは
システムエンジニアとは、ソフトウェア開発における上流工程を担う職種で、「SE(エスイー)」とも呼ばれます。主な業務はクライアントへのヒアリングをし、要望に最適な仕様のシステム開発を行うことや運用保守を行うことです。
同じSEでも、社内システムの開発や運用を担うのは「社内SE」といいます。また混同しがちな言葉に「SES」がありますが、これは契約形態のひとつで、準委託契約のことを指します。
関連リンク:https://www.brain-gate.net/content/column/system-program-inhouse2/
関連リンク:https://www.brain-gate.net/content/column/system-program-inhouse/
プログラマー(PG)との違い
SEとPGのおもな違いは、携わる作業工程が異なることです。SEは、要件定義〜詳細設計までの上流工程に携わります。一方PGは、開発〜テストまでの下流工程に携わる仕事です。ただし、SEがプログラマーの仕事も兼務することがあります。
関連リンク:https://www.brain-gate.net/content/column/system-program-difference/
システムエンジニア(SE)の仕事内容と1日の流れ
SEの1日の流れと、仕事内容を解説していきます。
SEのある1日の流れは次のとおりです。
8時半:出社。メールを確認し、タスク調整
9時:チームミーティングを行い、1日の業務を確認する
10時:設計書の作成
12時:昼休み、移動
14時:クライアントを訪問し、打ち合わせ
16時:打ち合わせの議事録を作成する
17時:チームミーティングを行い、進捗報告、課題の共有をする
19時:帰宅
1:要求分析
クライアントに、どのようなシステムが必要なのかヒアリングします。このとき、現場や関係者からの意見から課題を見つけ、ニーズを分析するのも仕事のうちです。
2:要件定義
要求分析をもとに、システム開発に必要な機能や要求の概要をわかりやすくまとめます。クライアントの要求を整理・検討し、プログラマーに何を作ってもらえばよいのかといった内容を決めていく作業です。
3:基本設計
要件定義した内容をもとに、システム全体の基本設計を行います。業務の流れを洗い出し、機能、ネットワーク構成、管理画面のレイアウト、UIなどを決めていきます。
4:詳細設計
クライアントの要求にマッチしたシステムを実現するために、どのような手法、技術を用いるかを具体的に決めていきます。実際にシステムを構築するエンジニアに向けて、詳細な設計書を作ります。
5:プログラミング
プログラマーに設計書を渡し、プログラミングを依頼します。なお、自分自身もプログラミングを担当してプログラミングすることもあります。
6:テスト
完成したシステムが正しく作動するか、設計書や要望に沿ったシステムかどうかテストします。不具合や不備・ミスがあれば修正し、再びテストを実施して確認を行います。これを繰り返し、リリースできるシステムに仕上げます。
7:運用・保守
納品後は運用と保守を行います。運用は、システム改修やアップデートなどを、保守は障害が起きたときに対応するのがおもな仕事です。
システムエンジニア(SE)になるメリット・やりがいとは?
SEのメリットややりがいには、次のようなものがあります。
●クライアントに喜ばれる・感謝される
リリースしたシステムがクライアントに喜ばれたり、「業務の効率化ができた」と報告があった際は、SEとしてのやりがいを感じられる瞬間です。
●自分のアイデアを形にする楽しさ
クライアントの要望に沿った機能を考え、アイデアを形にする楽しさが味わえるのはSEの醍醐味といえるでしょう。
●達成感を得られる
SEの仕事はプロジェクト単位で進むことから、プロジェクトが終了すれば、達成感をえっれやすく、成長も実感しやすいでしょう。
システムエンジニア(SE)になるデメリット・厳しさは?
SEにはメリットややりがいがある一方、デメリット・厳しさもあります。
●業務スケジュール・働き方がハード
業界的にSEは働き方がハードといわれています。それは、業務スケジュールがハードであることが要因でしょう。ただし、状況は企業や案件によってさまざまですので、自分に合わない環境だと、ハードに感じるかもしれません。
●さまざまなスキルを要求される
SEは専門性の高い技術職です。また、システム開発の工程はいくつもあり、工程ごとに必要なスキルや能力は異なります。さまざまなスキルを要求される厳しさがSEにはあります。
●プレッシャーを感じやすい
SEは、納期に追われ、ミスが許されず、下手なシステム開発をリリースしてしまえば会社の信頼問題につながります。これらのことから、プレッシャーを感じやすい仕事といえます。
《年代別》システムエンジニア(SE)の平均年収・月収
厚労省の賃金構造基本統計調査によると、2019年のSEの平均年収は568.9万円でした。年代別の平均年収は、20代が375万円、30代が508万円、40代が615万円です。平均年収から平均月収を推測すると、20代が25万円程度、30代が35万円程度、40代が45万円程度となります。
システムエンジニア(SE)になるには
SEになるためには、就職したい企業の業務で必要となるIT知識・技術を身につけることが第一歩です。プログラミング言語やITの基本的な知識を習得します。IT知識・技術を身につけたら、まずはプログラマーを目指しましょう。SEはプログラマーの上位職種であるため、未経験者がいきなりSEになれることはありません。プログラマーとして経験を積み、技術やスキルを磨きながら、SEを目指します。
関連リンク:https://www.brain-gate.net/content/catalog/systemengineer/
向いている人の特徴

SEに向いている人の特徴は、次のとおりです。
●冷静に判断できる
プロジェクトの進行中には、さまざまなアクシデントや計画変更などが発生する場合があります。そのようなときに冷静に判断し、適切な対処ができる人はSEに向いているといえるでしょう。
●論理的に物事を考えられる
システム開発では、論理的思考が不可欠です。SEは、物事に道筋を立て、ひとつひとつの作業の根拠を明確にしながら検討する必要があります。そのため、論理的に物事を考えられる人が向いています。
●学習意欲が高い
IT技術や知識は常に進化しています。SEにはIT技術や知識は欠かせないものです。そのため、絶えず学ぶことが苦にならない人が向いています。
求められるスキル・能力・資格
SEに求められるスキル・能力は次のとおりです。
●コミュニケーション能力
SEにおいてコミュニケーション能力は必須です。なぜなら、クライアントの要望を聞くこと、そして自社の開発メンバーとのやりとりも仕事のうちだからです。
プロジェクトを円滑に進めるには、認識の違いなどが発生しないよう、要求仕様書や設計書を言語化し、きちんと伝える必要があります。また、クライアントに要望を聞く際には、専門用語を言い換えたり、相手が納得いくよううまく説明することが大事です。もちろんこれには、ヒアリング力も必要となります。
コミュニケーション能力とヒアリング力がSEにとって最も重要なスキルといえるでしょう。
●マネジメント力
システム開発のほとんどはタイトなスケジュールのことが多いです。そのため、納期に遅れず、スムーズに開発が進むようメンバーの人的マネジメントが重要となります。特定のメンバーにだけ負担がかからないように調整したり、社内だけでは厳しいようなら外部の活用も検討するなどの的確な判断、柔軟な対応も必要です。
●技術力
クライアントの要求やニーズを実現させるために、どのような手法や技術が使えるのか、最適なものはなにかを提案するのもSEの仕事です。そのため、ITに関する幅広い知識と経験、技術が必要となります。
SEの仕事に役立つ資格には、次のようなものがあります。
●基本情報技術者試験
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)主催の国家資格のひとつで、情報処理技術者試験の中でも入門的な試験です。取得すれば、IT人材としての基本的な知識やスキル、情報システムの開発および運用、PCを使った業務に関する知識があることを証明できます。
●応用情報技術者試験
応用情報技術者試験も国家資格です。基本情報技術者試験の上位に位置付けられる試験のため、技術や管理、経営といった幅広い知識と応用力が身に付き、システム開発やIT基盤構築といった業務において、高いパフォーマンスを発揮できます。
●システムアーキテクト試験
システムアーキテクト試験は情報処理技術者試験のひとつ。システム開発の上流工程を主導する立場で、的確な分析を行うための豊富な業務知識を持ち、ニーズに適した情報システムのグランドデザインを設計し完成へと導く、上級エンジニアを目指す人におすすめです。
●ネットワークスペシャリスト試験
情報処理技術者試験の上位試験のひとつ。ネットワークの固有技術からサービス動向まで精通したエンジニアを目指したい人におすすめの試験です。
関連リンク:https://www.brain-gate.net/content/catalog/systemengineer/
関連リンク:https://www.brain-gate.net/content/column/system-program-ability/
システムエンジニア(SE)のキャリアパスとは?
最後にSEのキャリアパスを見ていきましょう。
●1~4年目
システム開発のプロジェクトメンバーとして働きながら、エンジニアとして技術情報全般の基本知識やスキルを身に付けます。また、この時期から将来のキャリアプランを立てるとよいでしょう。さまざまな経験を積みながら、技術力と提案力のどちらの道に進むべきかを考えます。
●5年目以降
複数の領域に関わる仕事に挑戦したり、新しい業務に挑戦する機会が増える時期です。ここでも経験を積みながら、次に目指すものを決め、スキルアップしましょう。SEのキャリアプランには次のようなものがあります。
・プロジェクトマネージャー
・ITスペシャリスト
・テクニカルエキスパート
・ITコンサルタント
・ビジネスコンサルタント
システムエンジニア(SE)へのIT派遣なら”ブレーンゲート”で
「ブレーンゲート」は株式会社ブレーンネットが運営するIT・エンジニアの派遣求人情報サイトです。近年は多くの企業が、ITに関する知識やノウハウを持った人材を求めており、それらの要望に応じて必要なプロジェクトごとなどにエンジニアを派遣します。登録しているのは、システムエンジニアを始めとしたIT業界のエンジニア。自身が持っているスキルを活かして、希望する仕事を選んで、キャリアアップを図れます。企業に所属するエンジニアは、自分の希望する仕事とは違う案件を担当したり、思うようなキャリアパスを描けず思い悩んだりしていることもあるかもしれません。そんな方は、派遣でより自由に、自分が希望する仕事を選んでいくという選択肢を考えてみてください。派遣中は、仕事内容などで困ったことがあれば担当者にいつでも相談できます。
ブレーンネットの派遣サービスを利用するには「ブレーンゲート」からお仕事情報ヘ応募して予約を行い、来社して登録するだけ。その際、これまでの経験やスキルとあわせて、どんな仕事内容や派遣先企業を希望するのか伝えましょう。「ブレーンゲート」には、システムエンジニアの紹介案件も数多くありますからチェックしてみてください。
https://www.brain-gate.net/project/search?jc_ids%5B%5D=1
SEを目指そう!
SEは、IT業界においてニーズの高い職種です。システム開発に携わりたい、適正があるという人はSEを目指して見てはいかがでしょうか。
カテゴリ
おすすめコラム
システムエンジニア(SE)とは 仕事内容や年収、必要な知識などを徹底解説!のページです。ITエンジニア・移動体通信エンジニア(技術者)の派遣求人ならブレーンゲート。株式会社ブレーンネットはシステムエンジニアやネットワークエンジニア、プログラマーの派遣・転職をサポートいたします。