目安はどのくらい? SEの平均残業時間

目安はどのくらい? SEの平均残業時間

IT業界のSE (システムエンジニア) という仕事に就いている限り、「残業が多くなるのは仕方がない」と思ってはいないでしょうか? しかし、SE=残業というのは古いイメージかもしれません。今、SEの平均残業時間はどれくらいなのか、そして、どうすればSEでも残業の少ない働き方ができるのか、SEと残業の問題について考えてみます。

SEの長時間残業は当たり前?

SEという職種に対して残業が多いというイメージを持っている人は少なくないはずです。ネットで現役SEの話を読んだことのある人もいれば、自身が実際に経験したという人もいるでしょう。

SEなどが長時間残業の常態化などによる極端な負荷や過重労働を強いられる状況を表す「デスマーチ」という言葉を耳にしたこともあるかもしれません。デスマーチ (「死の行進」の意) は、短納期、人員不足、予算不足、クライアントからの過剰な要求、繰り返される仕様変更などによって起きるといわれます。また、必ずしもこれらの悪条件が重ならなくても、仕様の見落とし、不具合の発見、進捗管理の失敗、リカバリーミスなどからプロジェクトの破綻が始まる可能性は常にあります。

プロジェクトがうまく進行しなくなり、「炎上案件」化すると、プロジェクトメンバーは残業や休日出勤、深夜帰宅、徹夜などを余儀なくされるようになります。それだけではなく、ゴールが見えない状況下でのプレッシャーやストレスにも圧し潰され、ついにはメンバーの心身が疲弊しきってしまうケースも見られます。

実際にこうした状況に苦しんでいる人がいるため、SEの長時間残業や過酷な労働環境は話題になりやすく、世間のイメージも「SE=ハードな仕事」という方向に固まっていったのでしょう。しかし、現在のSEにおいて、長時間残業はけっして「当たり前」というわけではありません。

SEの平均残業時間は16時間

ここで統計データを見てみましょう。厚生労働省のデータによると、2018年のSEの平均残業時間は月16時間です (「賃金構造基本統計調査」) 。これは1日あたり1時間弱しか残業していないことになります。男女別では男性17時間、女性13時間となっており、性別・年代に見ると30~34才の男性が21時間と最も長く残業をしています。

この結果だけを見ればSEの残業時間はさほど多くなく、一般的なイメージとは違う印象です。SE経験者の中には、実態とかけ離れていると思う人もいるかもしれません。となれば、会社が正確な残業時間を報告していないということなのでしょうか。その可能性も完全には否定できませんが、しかし仮に倍の時間、残業していたとしてもまだデスマーチと呼ばれるような状況とは大きなギャップがあります。

SEの残業時間がこの程度に収まっているのは、全体の平均値だからです。SEの場合、極端に残業時間が多い会社がある一方で、残業時間がほとんどない会社も確かに存在します。たとえば「社内SE」もここで言うSEに含まれています。社内SEは一般的な社員と同じように会社に勤務しているため、1カ月の残業が数時間以下ということもめずらしくありません。

SEが残業でつらくなったときの対処法

それでも自分の置かれている環境では実際に長時間残業が当たり前になっていて、心身に負担がかかっているという人もいます。

しかし、2019年4月から働き方改革関連法が施行され、残業時間には以前よりも厳しい規制が課されています。残業時間の上限は原則として月45時間、年360時間と定められています。臨時的な特別な事情がなければ、会社は従業員に対してこれ以上の残業をさせることができません (中小企業での施行は2020年4月から) 。

また、上述の時間内であっても、そもそも企業が従業員に1日8時間・1週間で40時間という「法定労働時間」外で労働させる場合には、従業員代表と会社が「36協定」を締結し、所轄労働基準監督署へ届け出が必要です。届け出をせずに法定労働時間を超えて従業員に労働させると、労働基準法違反となります。

もしも、自分が勤務する会社がこうした基本事項を守っていないのであれば、労働基準監督署に相談 (通報) することをおすすめします。労働基準監督局では労働基準法違反にのっとった具体的なアドバイスや、会社側に明らかな落ち度があれば解決のために調査や是正勧告、逮捕などの行動を起こしてくれる可能性があります。

また、残業代が正しく支払われていないなどの問題があるようなら、弁護士に相談する方法もあります。残業代請求に強い弁護士を探してみるとよいでしょう。

健康上のリスクが高くなっていると感じる場合は、転職を視野に入れて、すぐに退職のための手続きを進めるのが最も賢明な選択肢です。民法上の規定では、雇用期間の定められていない労働契約 (通常の正社員はこれにあたります) の場合、2週間前に申し出れば退職できるとされています (民法第627条) 。一般的には、円満退職のために社内規定にある期間を守るべきですが、健康を害するリスクを負ってまでそのことにこだわる必要はないはずです。

SEの残業時間が短い職場はある?

SEの残業が少ない職場の代表は、前述した社内SEです。とくに大手メーカーの社内SEなどは残業時間が短いことが多いでしょう。

また、受託開発ではなく、自社開発業務を行っている会社も残業時間が短い傾向があります。自社でプロダクトを企画し開発するのであれば、クライアントから納期を提示されるわけではないのでスケジュールにも余裕が生まれるためです。

ほかには、ホワイトな職場環境を整えているIT企業、最近ではWebサービス開発を行っている会社なども残業が少ない可能性があります。転職を考えているなら、事前に口コミ情報などを十分に確認してみましょう。

逆に残業が多い傾向が強いのは、元請けから離れた3次請け、4次請けの開発会社で働くSEの場合です。4次請けだから残業が多いというよりは、プロジェクトが炎上した際にその影響を受けやすいためです。つまり、上流にあたる元請けに近いほうが残業も少なくてすむともいえるでしょう。


SEの平均残業時間は統計では16時間です。残業がつらい場合は、あなたの心身に異常が出る前に転職することも考えてみましょう。

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