ネットワーク保守の仕事内容は?やりがいや適性について

ネットワークの保守とは

ビジネスの業種・業態を問わず、今ではあらゆる企業がITネットワークを使って業務を行っています。
企業内では多くのコンピューターやサーバがネットワークで結ばれ、データをやり取りして業務が進められます。さらに今では、外部のデータセンターやクラウドの活用も進んでいるうえ、外部の複数の取引会社ともに、会社を超えて一つのサプライチェーンとしてデータをやり取りし、活用する動きも進んでいます。
グローバル化・IT化が進むビジネスを支えているのが、ネットワークであり、そのネットワークを日々、問題なく動かすために重要になるのが、ネットワーク保守です。

ネットワークの保守とは何か

保守は、英語で言うと「メンテナンス」です。つまりネットワークの保守とは、ネットワーク機器のソフトウェアをアップデートして、ネットワークのトラブルを未然に防ぎ、ユーザーが日々、ストレスやトラブルを意識することなく、ネットワークを使えるようにする業務を言います。ネットワークの利用状況に応じて、計画的にネットワーク機器を交換したり、強化することも保守の業務に含まれます。
また万一トラブルが起きてしまった時に、ネットワークを復旧させ、同じトラブルが再び発生しないよう、ネットワークを改善・改修することもあります。
「メンテナンス」という言葉のイメージからは、やや受身的な印象を受けるかもしれません。ですが、鉄道では日中の運行が終わった深夜の時間帯に、日々、線路の保守が行われ、安全で、快適な運行を支えています。
また多少話が飛びますが「体のメンテナンス」を考えた時に、生活リズム、食生活、適度な運動など、その重要性と日々継続して行うことの難しさが理解できると思います。
ネットワークは問題なく動くことが「当たり前」であるため、日頃、保守の重要性を意識することは少ないですが、ネットワークが24時間、365日、問題なく動いているのは、ネットワークの保守に携わるスタッフが高いスキルと経験でネットワークを支えているからです。
ネットワークの重要性は日頃はあまり意識されることがなく、問題やトラブルが発生すると改めてその重要性が認識されるという側面がありますが、21世紀の今のビジネス環境では、ネットワークのトラブルはビジネスに致命的な影響を与えます。
想定外のトラブルが起きた際には、短時間での復旧が求められ、大きなプレッシャーの中で、冷静に業務を遂行する、まさにプロ中のプロとしてのスキルと経験が求められます。
また近年ではクラウドの活用、さらにはクラウドと社内のシステムのハイブリッド環境での利用も進み、ネットワーク保守に求められる範囲は広がっています。

ネットワークの保守と運用の違い

ネットワークの保守と運用は、「運用保守」とまとめて表現されることも多いのですが、本来は違う業務です。保守は前述したとおりですが、運用は英語にすると、保守の「メンテナンス」に対して「マネジメント」になります。
マネジメントには「会社や組織の経営・管理」「操作や取り扱い」などの意味があり、ビジネスの場面では、組織マネジメント、人材マネジメント、リソースマネジメント、タイムマネジメントなど、さまざまな場面で使われています。同じように、ネットワークのマネジメント(運用)も幅広い業務を含んでいます。一言で表すなら、「ネットワークを動かすためのあらゆる業務」がネットワークの運用です。
具体的な業務としては、ネットワーク機器の稼働状況の監視、ネットワークの利用状況などの監視、万一のトラブルの際の一次対応などを行います。外部からの攻撃、突発的なアクセス増を検知することも含まれます。
ネットワークの運用は、さまざまな業務を的確に行い、ネットワークを想定された能力で、安定して動かすことであり、ネットワークの保守は、ネットワークがそのパフォーマンスをフルに発揮し、トラブルを起こすことがないよう調整・改善していくことです。保守の重要な仕事としてあげられるトラブル対応は、本来であれば避けるべきイレギュラーな業務と言えます。
この2つの違う業務が「運用保守」とまとめて呼ばれることが多いのは、2つの業務は近接した業務であり、連携した業務であるためです。具体的にはトラブル発生時には、トラブルの切り分け(トラブルの発生箇所を突き止め、正常に稼働している部分から切り離すこと)などの一次対応は運用担当者が行い、その後の修正・改善は保守担当者が行います。
スムーズな連携が求められる場面が多いこともあり、人員も兼任となっているケースがあります。

ネットワーク保守の主な仕事内容

ネットワーク保守の仕事は、ネットワークをつねに正常な状態に保つために調整・改善することと言えます。具体的な仕事内容を見ていきましょう。

仕事内容1:ソフトウェアのアップデート

ネットワーク機器は性能の向上やバグフィックス、あるいはセキュリテイ対策の強化などを目的にしばしばソフトウェアのアップデートが行われます。それらを的確に実行し、ネットワーク機器をつねに最新の状態に保ちます。

仕事内容2:不具合の調査・改修

ネットワークの稼働状況に、ユーザーがまだ気づかないレベルで何らかの不具合が発生した場合、その原因を調査し、改修を行います。具体的なトラブルになる前に、トラブルの芽を排除する作業と言えます。

仕事内容3:トラブル対応・復旧

ネットワークに明らかなトラブルが発生した場合、運用担当者と連携してトラブル対応にあたり、素早い復旧を行います。トラブルの原因はネットワーク機器などハードウェアにかかわることから、設定やソフトウェアにかかわることまでさまざまに考えられます。運用担当者の一次対応での情報などをもとに原因を探り、迅速な問題解決を目指します。

仕事内容4:ネットワーク機器の交換

トラブルでネットワーク機器の交換や更新などが必要になることもあります。予備機が確保してある場合は、予備機と交換します。ネットワーク機器の大規模な更新は、保守ではなく、ネットワーク構築の業務になりますが、その際にはこれまでの保守履歴などから、構築担当者と連携して、機器の選定やネットワーク設計をサポートすることもあります。

ネットワーク保守に必要なスキル

ネットワーク保守はイレギュラーな事態に対応し、いち早い復旧が求められる、ハードルの高い業務です。そのため、幅広い知識とスキルが求められます。

スキル1:ITネットワークに関する広い知識

ネットワーク保守は、ネットワークを正常な状態に保ち、万一、トラブルが起きた際には迅速に対応しなければなりません。そのため、ネットワークに対する広い知識が必要になります。特にトラブルはいつ、どのようなかたちで発生するかわかりません。どんなときでも冷静に、的確に対応できるスキルと知識が必要です。

スキル2:コミュニケーション能力

ネットワーク運用というと、サーバルームやデータセンターの中で、ネットワーク機器だけを相手に仕事をしているようなイメージがあります。ですが、トラブル発生時に問題解決に欠かせないのは、ユーザーからの情報収集です。トラブルの発生状況、推移などを聞き出し、原因を特定することは保守に不可欠。迅速な復旧には、的確なコミュニケーションスキルが欠かせません。

スキル3:分析力・観察力

トラブルは突然起こるように見えて、何らかの予兆やトラブルとまでは言えない、小さな不調を伴うことが少なくありません。そうした予兆や不調を見逃さない観察力、そこからトラブル発生を予測し、事前に対策を取る分析力が保守担当者には求められます。

ネットワーク保守のやりがい

システム保守は、システム関係の業務の中でも、まさに「縁の下の力持ち」的な業務と言えます。「プロ中のプロの業務」と言えるかもしれません。
ネットワークの規模が大きくなり、その役割が大きくなればなるほど、トラブルが発生し、ネットワークがダウンした時の影響は大きくなります。ビジネスを支えるインフラとなっているネットワークは、今後、あらゆる業種・業態でDX(デジタル・トランスフォーメーション)が進展するなか、ますます重要なものになっていきます。
ネットワーク保守は、ビジネスの基盤、土台を支える仕事。また、24時間365日、稼働し続けるネットワークとつねにかかわる仕事であり、エンジニアとしてのキャリアを構築していく際の基盤であり、土台となる仕事とも言えます。

ネットワーク保守の適正

ネットワークは正常に動くことが当たり前の世界です。つまり、高いスキルと経験でネットワークを保守し、トラブル発生を未然に防いでいると、ネットワークに詳しくない人たちからは、その存在や仕事内容、意義が見えにくくなってしまう側面があります。その意味では、スポットライトを浴びる機会はきわめて稀な業務と言えます。
ですが、何度も繰り返しているように、保守の重要性はこれからますます大きくなります。派手さはなくとも、保守の大切さ、重要性を理解し、高い責任感を持って、冷静・沈着に業務を遂行できる人。プロ中のプロが保守には必要です。

ビジネスの基盤、土台を支える仕事

ITネットワークは、ビジネスの生命線。ネットワークがダウンすると、情報やデータの流れが止まり、ビジネスも止まってしまいます。ネットワーク保守は、ビジネスの基盤、土台を支える仕事です。
ここでは、ネットワークの保守とはなにか、主な仕事内容、必要なスキル、ネットワーク保守のやりがい、適正などを見てきました。
今後、クラウドの活用、リモートワークの進展など、私たちの働き方が変わるとともに、仕事の進め方も変わり、それを支えるネットワークも変わっていきます。ネットワーク保守は、そうした変化を支え、変化を実現する仕事であり、大きな可能性を秘めた仕事と言えます。

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