ITインフラエンジニアのキャリアパスとは?3つのルートを徹底解説
インフラエンジニアになるには?3つのキャリア

ITエンジニアの職種のひとつで、ITインフラの設計から構築、運用、保守などを行う「インフラエンジニア」。この職種に求められる仕事の内容には、主に以下の3つがあります。未経験者でもインフラエンジニアとして活躍していくために、どんなキャリアパスがあるのか、順にみていきましょう。
インフラの監視業務・ヘルプデスク
インフラエンジニアとして必要な業務に、インフラの監視業務があります。ネットワークやサーバが正常に動作しているか監視し、異常が発生すると保守員に連絡し対応することとなります。この監視業務は24時間365日体制で、日中から夜間も対応しなければならず、不規則な生活になりやすく、体力が必要となります。
ヘルプデスクは、ユーザーなどからの問い合わせに対応する担当業務です。ヘルプデスクは問い合わせを受け付ける担当であり、その問題を解決するスキルがなくても問題はありません。しかし、システム関連の知識がない一般ユーザーからの問い合わせに対し、どのような問題があるのか聞き出し、把握する力が求められます。
監視業務とヘルプデスクは、未経験のインフラエンジニアに任されるケースが多いです。
インフラの運用保守
インフラエンジニアには、インフラの運用と保守の業務があります。インフラが正常に動作しているか確認し、適宜バージョンアップや設定変更を行うことが必要です。バージョンアップや設定変更では、サーバの再起動などが必要となるケースがあり、利用者に負担のかからないタイミングでスケジュールを立てる準備を行わなければなりません。
インフラにトラブルが発生した場合は、その対応を行うことも求められるため、監視業務やヘルプデスクの業務に比べて、難易度が高くなります。しかしインフラの運用や保守は、いわばインフラエンジニアの重要な業務のひとつです。将来、インフラの設計や構築を行っていくためにも、この業務で経験を積むことはとても大切です。
インフラの設計・構築
インフラエンジニアの業務の中でもっとも難易度が高く、専門知識が必要となるのが、インフラの設計と構築です。トラブルがなく、その企業やサービスにとって最適なシステムを構築するために、環境設定の検討など、幅広い知識がなければできません。さらに業界の最新動向を調べたり、自分でスキルアップを図る努力も必要でしょう。
インフラエンジニアとして、インフラの監視業務やヘルプデスクから始めて、やがて運用や保守を担当し、最終的に設計や構築を任されるようになるというのが、理想的なキャリアパスでしょう。
インフラエンジニアの将来性は?その先のキャリア
ではインフラエンジニアにはどのようなスキルが求められ、将来性はどうなるでしょうか?インフラエンジニアとしてキャリアをスタートした後、どんな職種を目指せるでしょうか?
ITスペシャリスト
ITスペシャリストとは、文字通り、ITスキルを持った専門家のこと。具体的には、ITスキル標準(ITSS)で定められる6つの専門分野のいずれかで、レベル3以上の技術を持った人を、ITスペシャリストと言います。
ITスペシャリストは、システムの基盤の設計や構築を行い、その運用や保守など、システム開発の一連の流れにおいて、技術面でのサポートを行う重要な役割です。
インフラエンジニアとITスペシャリストでは、サーバやネットワーク領域など共通する領域が多いため、インフラエンジニアからITスペシャリストを目指すことができるでしょう。
クラウド系スペシャリスト
企業やさまざまなサービスのオンライン化がますます進み、クラウドサービスを利用するケースが増えています。そこで活躍できるのが、クラウド系のスペシャリスト。例えば、クラウドインフラの設計や構築、保守運用を行うクラウドエンジニアは、近年需要が高まっている職種のひとつです。Amazonが提供するAWS(Amazon Web Service)、Googleが提供するGCP(Google Cloud Platform)など、それぞれのクラウドサービスのスペシャリストがいます。
多くのシステムがクラウド上にあるため、インフラエンジニアはクラウドの知識や最新情報を把握しておくことが大切です。そのためインフラエンジニアからクラウド系のスペシャリストを目指すキャリアも考えられます。
セキュリティエンジニア
セキュリティエンジニアとは、情報セキュリティに考慮して、ネットワークの設計や運用、管理を行う職種です。外部からの攻撃に対して、ネットワークやシステムの弱点を見つけ出し、それに対処することが必要です。どんな企業やサービスにとっても、情報漏洩や個人情報流出などは大きな問題となります。そのためセキュリティエンジニアには高度な知識が求められると同時に、需要が高まっています。
インフラエンジニアは、インフラへの不正アクセスへの対処などセキュリティ面での知見も必要です。ですから、そのようなセキュリティ面のスキルをさらに伸ばし、セキュリティエンジニアを目指すこともできるでしょう。
フルスタックエンジニア
フルスタックエンジニアとは、なにか1つの技術だけを持っている専門家ではなく、システム開発に関する幅広い技術を持ったスペシャリストのことを言います。フルスタックエンジニアは職種ではなく、多岐にわたる技術を持ったエンジニアのことをこのように呼び、万能エンジニアやマルチエンジニアなどと呼ばれることがあります。
従来なら各工程ごとにスペシャリストが集まりプロジェクトを完結しますが、一人にすべての工程を任せられるのが、フルスタックエンジニアです。フルスタックエンジニアにはプログラミングやクラウドなどの幅広い知識が必要で、インフラエンジニアとして得た能力も活かせるでしょう。
ゼネラリスト系(プロジェクトマネージャー)
プロジェクトを進行していく際、それを取りまとめて管理するのが、プロジェクトマネージャーです。プログラミングやシステムのスキルはもちろんのこと、顧客と直接会って要望を聞き、スケジュールや予算を決めていくことなど、多くの仕事をこなさなければなりません。社外や社内の人とのコミュニケーションをはかり、マネジメント能力やリーダーシップ性も必要で、経験も必要となるでしょう。インフラエンジニアとしてのキャリアを積んで、そのようなプロジェクトマネージャーを目指すことも考えられます。
インフラエンジニアに求められるスキル

最後に、インフラエンジニアに必要なスキルについて解説します。
プログラミングの知識と実務経験
インフラエンジニアに求められるのは、プログラミングの知識です。必須のスキルではありませんが、サーバ上でプログラムを構築することがあります。そのためプログラミングの知識や実務経験があると、年収アップなどにつながる可能性があります。
クラウドの知識と実務経験
現在はクラウドサーバを使うのが主流ですから、クラウドの知識があるとプラスになるでしょう。特にAWSやAzureなど、日本でよく使われているクラウドサービスを使った経験があると、役立ちます。
インフラエンジニアでITのキャリアをスタートしよう
インフラエンジニアは運用や保守の案件がとても多いため、未経験でも仕事につけるIT業界の職種のひとつです。監視やヘルプデスクなど難易度の低い業務から始めて、やがて自分で学習したり経験を積んだりしながら、運用保守、構築などの業務を行えるようになれば、さらなるキャリアアップも目指せます。ぜひスキルアップして、IT業界で新しいキャリアを開いていきましょう。
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