GitHubとは?使い方やメリットなど知っておきたい知識を徹底解説!
GitHubとは?

GitHubとは、プログラムコードやデザインデータなどを、Gitの仕組みを利用し、保存、公開、共有できるようにしたソフトウェア開発者向けの支援サービスです。個人・企業問わず、誰でも無料で利用できます。
Gitについて
Git(ギット)は、プログラムのソースコードなどの変更履歴を記録したり、追跡できる分散型のバージョン管理システムです。もともとはLinuxのソースコード管理に使われていましたが、今では世界中のプロジェクトで使われています。複数で共同作業を行う場合、サーバー上のフォルダを全員で共有することになりますが、誰かが作業したファイルを別の人が上書きしたり、最新ファイルがわからなくなるなどのトラブルが生じます。Gitを使うと、元のフォルダ(「リポジトリ」と呼びます)のコピーを自分のPCに作ることができ(「ローカルリポジトリ」と呼びます)、一人ひとりはローカルリポジトリで作業を行うことができます。そしてGitで変更履歴を管理することで、上書きしたり、ファイルのバージョンがわからなくなるなどのトラブルを解消することができるのです。
Gitのインストール方法
GitHubを使うには、Gitをインストールする必要があります。Windows、Mac、それぞれのインストール方法は以下のとおりです。
●Windowsの場合
以下のサイトよりダウンロードし、インストールしましょう。
https://gitforwindows.org/
●Macの場合
Macの場合、ターミナルからGitを実行できます。やり方は、ターミナルを開き、
git --version
のコマンドを入力します。そうすると、インストーラが起動します。
なお、最新バージョンのGitを使いたい場合には、以下からインストーラーをダウンロードするとよいでしょう。
http://git-scm.com/download/mac
GitHubの機能
GitHubは、自身のPC上のリポジトリ「ローカルリポジトリ」で作業し、その後、ネットワーク上にある「リモートリポジトリ」にアップロードするのが基本です。作業をする上で、どのような便利な機能があるのか、見ていきましょう。
機能1:フォーク
ほかのユーザーが作成したリポジトリの複製(コピー)を、自分のリモートリポジトリに作ることができるのが「フォーク」という機能です。これにより、オリジナルに対する編集・アクセス権限がなくても、自分のアカウント内のリポジトリで編集できます。
機能2:クローン
フォークと似た機能が「クローン」です。クローンは、リモートリポジトリをローカルリポジトリに複製(コピー)することをいいます。クローンによって、自分のPC上のローカルリポジトリで作業できます。
機能3:プルリクエスト
「プルリクエスト」は、自分がローカルリポジトリ上で行った変更を、ほかの開発者に通知する機能です。
機能4:マージ
「マージ」は、ローカルリポジトリ上で変更されたコードを、リモートリポジトリ上のコードに導入することを指します。
オリジナルリポジトリの所有者がプルリクエストを受け取ると、ボタンをクリックすることでその人のリポジトリに対して行われた変更を、自分のリポジトリに取り入れることが可能です。
機能5:ブランチ
「ブランチ」とは、作業を分岐させて履歴の流れを保存していく機能です。バージョンのメンテナンスを行いながら、新たな機能追加やバグ修正をする際に役立ちます。これは、メンバーが同時に行うことができるのが特徴です。
GitHubでできること
バージョン管理
バージョン管理とは、ソースコードなどのファイルの変更履歴を管理することです。変更履歴を管理することで、常に最新ファイルを把握できることはもちろん、過去の変更内容を確認したり、必要に応じて過去のバージョンに戻すことができます。プログラム開発では、新たに加えた機能や修正にバグや不具合が見つかり、元のバージョンに戻すことは珍しくありません。GitHubを使えば、新しいバージョンから古いバージョンに簡単に戻すことができます。
ソースコード管理
ソースコードをGitHubで共有すると、多くの人が携わる開発プロジェクトを効率的に進めることができます。例えば、開発者がローカル環境で作成したソースコードを共有、他の人がレビューしたり、プロジェクトマネージャーが開発状況を管理することができます。そのほか、プロジェクトの進行や課題の管理など、チームでの開発作業をサポートする機能を備えています。
GitHubのメリット
GitHubのメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
メリット1:開発の効率がアップする
GitHubの最大のメリットは開発の効率が上がることです。
GitHubは、プロジェクト単位や複数人でソースコードやデザインデータを共有できます。そのため、管理がしやすく、全体の整合性が取りやすくなるのがポイントです。
メリット2:プライベートのリポジトリも無料で使える
GitHubは、リポジトリを非公開で管理できます。非公開のリポジトリを「プライベートリポジトリ」といいます。以前は、プライベートリポジトリは有料でしたが、2020年4月から無料となり、プライベートリポジトリを無制限に作成できます。
メリット3:品質の高いコードが作れる
GitHubでは、世界中の人とソースコードを共有することも可能。よって、公開することでいろいろな人からアドバイスがもらえたり、自分のソースコードなどを披露することができます。他人からのアドバイスやヒントをもらうことで、問題を解決できたり、学びがあったりし、よりよいコードが作れるようになります。
GitHubの使い方
GitHubの基本的な使い方を説明していきます。

ステップ1:アカウント作成
GitHubにアクセスし、アカウントを作成しましょう。
入力するのは、
・メールアドレス
・ユーザー名
・パスワード
です。その後、プランを選択します。
のちほど、登録したメールアドレスに認証メールが届きますので、内容に従ってユーザー認証を行います。
ステップ2:リモートリポジトリの作成
GitHubにログインし、リモートリポジトリを作成します。左上にある「リポジトリを作成する」ボタンをクリックし、「リポジトリ名」と「説明」を入力します。
入力後、リポジトリの種類を選びます。「Public(公開)」「Private(非公開)」の2つあるので、どちらかを選択しましょう。
リポジトリの種類を選ぶ部分の下にあるのは、「READMEファイル」を作成するかどうかの項目です。「READMEファイル」とは、注釈のようなもので、他の人が見たときの説明書きを入れる部分のこと。これを作成しておきたい場合は、「READMEファイルを追加する」にチェックを入れておきます。なお、READMEファイルはあとからでも追加可能です。
最後に「Create repository(リポジトリを作成する)」をクリックすると、リポジトリの作成完了となります。
次の画面で表示されるリモートリポジトリのアドレスをメモしておきましょう。
ステップ3:ファイルの作成・編集
PC上にローカルリポジトリを作成しましょう。作業は、Windowsの場合は、PowerShell、Macの場合はターミナルで行います。
以下のコマンドを入力し、最後にEnterキーを押します。
mkdir ディレクトリ名
cd ディレクトリ名
git init
テキストエディタを開き、HTMLファイルを作ります。このファイルをローカルリポジトリに追加するには、以下のコマンドを入力します。
git add ファイル名.html
インデックスに追加されたファイルをローカルリポジトリにコミットします。以下のコマンドを入力しましょう。
git commit -m "add new file"
コミットできたかどうか、確認してみます。確認するには、
git status
を入力します。
次に、リモートリポジトリに反映させるために、リモートリポジトリの情報を追加しましょう。
git remote add origin リモートリポジトリのURL
ローカルリポジトリを押し、リモートリポジトリに反映させます。以下のコマンドを入力してください。
git push origin master
最後に、GitHubのユーザー名、パスワードを聞かれますので、入力してください。
GitHubの料金プランについて
無料プランについて
2020年4月から、主要機能のほとんどが無料プランでも利用できるようになりました。パブリックリポジトリとプライベートリポジトリ、コラボレータは無制限で利用できます。コミュニティボードによるサポートもあります。プライベートリポジトリでのGitHub Actions利用時間は月2,000分まで、GitHub Packages利用は月500MBまでです(いずれもパブリックリポジトリでの利用は無料)。
有料プランについて
有料プランは、TeamプランとEnterpriseがあります。
Teamプランは、ユーザー1人あたり月4ドル、機能はFreeプランに含まれているすべての機能と、必須レビューワー、コードオーナーが利用できます。プライベートリポジトリでのGitHub Actions利用時間は月3,000分まで、GitHub Packages利用は月2GBまでです(いずれもパブリックリポジトリでの利用は無料)。
Enterpriseプランは、ユーザー1人あたり月21ドル、Teamプランに含まれているすべての機能、SAMLによるSSO、高度な監査機能が利用できます。プライベートリポジトリでのGitHub Actions利用時間は月50,000分まで、GitHub Packages利用は月50GBまでです(いずれもパブリックリポジトリでの利用は無料)。特にEnterpriseプランは、企業での利用ニーズを満たすセキュリティ、コンプライアンス、柔軟なデプロイメントが特長です。
GitHubを転職活動で有利に使うには?
企業によっては、GitHubのアカウントを持っていると転職活動が有利になるといわれています。転職活動にGitHubをどのように利用するとよいのか、説明しましょう。
ポートフォリオに使える
IT関連の企業などに実績を見せる際に使うポートフォリオ。このポートフォリオとしてGitHubを活用するのがおすすめです。GitHubでは、自分が開発したプログラムコードやデザインデータを公開することができ、どんなコードが書けるのか、また扱える言語などの自分のできる能力をアピールできます。
コードをきれいに書いておこう
きれいでわかりやすいコードを書ける人は、転職先の会社が放っておかないでしょう。自分の書いたコードを見直し、きれいなコードを書くことを心がけましょう。きれいなコードは、GitHubの管理がしやすくなるなどのメリットもあります。
GitHubを使いこなそう!
GitHubは、世界中のエンジニアをつながることができるツールです。また、開発がスムーズになります。使いこなせるようになれば、キャリアアップにもつながることでしょう。ぜひ、GitHubを使ってみてください。
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