Pythonの需要と魅力について

今、注目されているプログラミング言語の一つである「Python(パイソン)」。今回はPythonとはどんな言語なのか、どんな魅力や需要があるのかについてお伝えします。
Pythonとは?
Pythonという汎用プログラミング言語が登場したのは1991年のことです。近年、欧米を中心とした海外で広く普及し、それに伴って日本国内でも急速にニーズが高まってきました。デスクトップアプリ、Webアプリに加え、システム用スクリプト、各種自動処理、データ処理、統計解析の分野でよく使われている言語でもあります。
Google、Yahooなどの有名企業も採用しており、YouTube、Dropbox、Facebook、Instagram、PinterestなどでPythonが使用されています。身近な例で言うと、接客用ロボットとして活躍しているソフトバンクのヒューマノイドロボット「Pepper(ペッパー)」の制御もPythonで記述されています。PythonはAI・機械学習分野のライブラリが充実していることでも注目されています。
Pythonの文法はシンプルで読みやすいことで知られています。予約語が少ないこと、同じ処理を行う命令は同じ名前で実行できること、そしてよく言及される特徴が「字下げ(インデント)」の強制があることです。これらの特徴により誰が見ても構造を理解しやすく、誰が書いても同じようなソースになります。プログラミング入門者にとっても学習しやすい言語といえるでしょう。
名前は、イギリスのテレビ局 BBCが制作したコメディ番組「空飛ぶモンティ・パイソン」に由来しています。Python=ニシキヘビのことでもあるため、Pythonのマスコットやアイコンにはヘビが使われています。
そしてここ数年、Pythonは人気言語として急速に台頭してきた感があります。特に海外で一気にシェア率を伸ばし、2017年秋頃にはさまざまなランキングサイトで、最も成長が見られる言語として評価されて話題になりました。日本でもWebコンテンツやWebアプリ、AI分野に関わるエンジニアから高い支持を得ており、勢いを感じさせます。
PythonとRubyの比較
Pythonとよく比較される言語にRubyがあります。Rubyは1995年に日本人によって公開されました。両者はオブジェクト指向のスクリプト言語という点で共通しており、どちらもライブラリやフレームワークが充実した安定した言語として支持されています。
プログラミング方法は、Pythonではブロック構造を表現する際にインデントを利用するのに対し、Rubyではインデントはさほど重要ではなく、キーワードを使うといった違いがあります。また、Rubyは日本語のドキュメントが豊富なのも特徴です。
得意ジャンルは重なる部分も異なる部分もあります。AI、機械学習、ビッグデータ、IoTなどの分野に興味があるなら、現在はPythonのほうが向いているでしょう。
Pythonの魅力
Pythonの魅力としては次のようなポイントが挙げられます。
・軽量言語(LL)の一つで、開発効率が良い
・フリーソフトであり、オープンソースである
・マルチプラットフォームである
・対話型シェルでテストが可能
・ほかの言語や環境との連携機能が充実している
・AI系など多くのライブラリやフレームワークが用意されている
Pythonはメモ帳などのテキストエディタでも簡単に素早く記述できます。また、一部の機能をC言語で記述して拡張モジュールとして組み入れたり、JythonというJavaプラットフォーム用インタープリタによってJavaのライブラリを利用したりすることもできます。さらに、Windows、Mac、Linux/UNIX、OS/2など多くのOSに対応し、一度書いたソースコードを変更なしにほかの環境で使える汎用性の高さも大きな魅力の一つです。
Pythonエンジニアの需要は?
PythonエンジニアはWebアプリ、Webコンテンツ、ネットワークゲームなど多岐に渡る分野で需要があります。JavaやPHPなどと比べると国内ではまだ求人が多いとはいえませんが、今後、需要が高まる可能性がある言語であることは間違いないでしょう。
2014年10月20日にゴーリストが行った「プログラミング言語別の求人給与額」という調査では、Pythonが求人年俸額1位となったことが伝えられています。同調査によれば、Pythonエンジニアの求人年俸額の平均は3,822,018円、求人件数は調査対象31,743件中、281件という結果でした。
Pythonが1位となった理由は、ほかの言語と比べてまだプログラマーの人口が少ないことから給与額が上がっている、と分析されています。それだけ、企業のPythonエンジニアに対する期待は高いといえるでしょう。現在は特にシステム・インテグレーター(SI)業界での求人が増えているようです。
Pythonの学習方法
Pythonのプログラムの概要を知りたいという人は、インターネットで「Python入門」などのキーワードで検索すれば解説しているサイトがいくつも見つかります。開発環境は無料で入手できるので、手始めにアプリ作成に挑戦してみるのも良いでしょう。興味が湧けば、入門書を購入して知識を増やしていくこともできます。
もっと体系的に学びたいなら、スクールや教室、講座を利用する方法もあります。3日間程度の短期間の講座から1年間みっちり授業を受けられるスクール、オンライン完結の学習サービスもあり、学習機会は多く用意されています。Pythonでどんなプログラムを作りたいのかなど目的を絞って、適したスクールを探してみましょう。
すでにほかの言語に習熟しているエンジニアにとっても、これからプログラミングを学ぼうとしている人にとっても、Pythonは魅力的な言語です。習得すべきプログラミング言語の一つとして、ぜひ選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。
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