VBAエキスパートの難易度は? 試験内容や勉強法も解説

VBAエキスパートの難易度は? 試験内容や勉強法も解説

VBAはExcelやAccessなどのOfficeアプリケーション上で使用されるマクロを動かすプログラムです。そして、このExcelやAccessのマクロ・VBAのスキルを証明する資格としてよく知られるのが「VBAエキスパート」です。VBAエキスパートとはどのような資格で、どのような種類があり、難易度はどの程度なのか確認していきましょう。また、取得するとどの程度のメリットがあるのかも気になるところです。VBAエキスパートについて、試験内容や勉強法も含めて解説します。

VBAエキスパートの概要

システムエンジニアやプログラマーとして活躍していくうえで、自身のスキルアップのために役立つ資格のひとつが「VBAエキスパート」。
これは、今やビジネスツールとして必須であるExcelやAccessでのマクロおよびVBA (Visual Basic for Applications) の技術を認定する資格です。
ルーティンワークを自動化して業務効率を上げたりと、職場で重宝されるVBAのスキルですが、その習熟度を自分でアピールするのは難しいもの。VBAエキスパートを取得すればスキルを客観的に証明することができるので、就職や転職の場で役に立つのです。

VBAエキスパートの資格を取得するメリット

VBAエキスパートの資格を取得すると、ExcelやAccessのマクロおよびVBAに関するスキルを有していることを客観的に証明できます。試験は実際の業務で使われる機能やプログラムコードを中心に出題されるので、対策学習をすることで実務的な知識やスキルを得られるでしょう。そのスキルを活かしてExcelやAccessを使った業務の効率を向上させることもできます。

そのため、資格を持っていることは就職・転職時のアピール材料になります。とくに総務、人事、経理などの事務職ではExcelの利用頻度が高く、この資格の需要は高いと言えます。営業、マーケティング、製品開発、品質管理、製造管理などの職に就くときも、VBAが使えることが有利に働く場合があります。企業によっては「VBAやマクロの知識があること」「VBAが記述できること」などが応募条件になっているケース、有資格者に資格手当が支給されるケースも見られます。

また、VBAについての知識は他のプログラミング言語とも共通する部分があり、プログラマーなどへの道が開ける可能性もあります。

VBAエキスパートの種類と難易度

VBAエキスパートの資格はExcelとAccessの2つのアプリケーションに対して習熟レベルごとに種類が分かれています。それぞれの内容を確認してみましょう。

Excel VBA ベーシック

Excel VBA ベーシックはマイクロソフト社のツール、Office2000から2013までのVBAスキルを問う試験です。

出題数は40問前後ですべて選択式の問題です。試験時間は50分となっており、1000点満点で採点されます。
合格基準は650~800点で、問題の難易度によって決定されます。受験する際には、どんな問題が出題されても、800点程度を取れるように学習すると安心でしょう。

出題範囲は、Excel VBAの基本文法、Visual Basic Editorを使用してのマクロの読解・記述など。VBAの資格の中では比較的難易度が低く、目指しやすい資格となっています。スクールなどに通わずに、独学で合格する人も少なくありません。

Excel VBA スタンダード

Excel VBA スタンダードは、Excel VBA ベーシックの上位にあたる資格であり、やや難易度も上がります。
出題数は40問前後で、選択式と穴埋め式で解答します。試験時間は50分、1000点満点で650~800点が合格ラインです。ただし、こちらも合格ラインはその年の問題の難易度によって変わります。

試験ではベーシックよりも高度なマクロの記述および読解力が求められます。出題範囲は、変数やセル・シートの操作だけなく、配列やファイルの操作、OLE、ユーザーフォームの利用などとなっています。

Access VBA ベーシック

Access VBA ベーシックは、Office2000から2013までを対象にした、AccessツールのVBAスキルを認定する試験です。
出題数は、40問前後で試験時間は50分、合格ラインは問題の難易度によって変わりますが、1000点満点中650~800点です。

この試験では、データベースの基礎知識を始めとして、Access VBAの基本的な文法や関数、オブジェクトの操作だけでなく、SQLの基礎的な理解力も問われます。
出題範囲は、変数、配列、条件分岐、ループやVisual Basic Editorを使った編集およびデバッグの基礎など。
しっかりとした基礎知識が必要となりますが、事前に学習する時間を確保できれば、決して合格が難しい試験ではありません。

Access VBA スタンダード

Access VBA スタンダードは、Access VBA ベーシックで問われる基本的な内容に加えて、より高度なプログラムの記述および読解力が必要となる資格。
出題数は40問前後で、試験時間が60分、1000点満点中650~800点が合格ラインですが、こちらも問題の難易度によって合格ラインが異なります。

試験範囲は、クラスモジュールやコンポーネント、ファイル操作、ADO/DAOの利用、Visual Basic Editorの利用およびエラーへの対処など。VBAエキスパートの中でももっとも難易度の高い資格と言えるでしょう。

VBAエキスパートの試験の内容と勉強法

試験はコンピューターを使うCBT (Computer Based Testing) 形式で実施されます。パソコンの画面に表示された問題に対し、マウスとキーボードで回答していきます。出題形式は、選択肢形式、ドロップダウンリスト形式、クリック形式、ドラッグ&ドロップ形式、穴埋め記述形式のいずれかです。ただし、穴埋め式問題は、スタンダードレベルでのみ出題されます。

試験が終了すると自動的に採点が行われ、パソコンの画面に得点と合否が表示されます。また、帰るときに「試験結果レポート」が手渡されます。合格した場合は約1カ月後に合格認定証が送付されます。

勉強はパソコンスクールなどで対策講座を受ける方法もありますが、対策教材を購入するなどして独学する人も多くいます。まったく知識のないところから始めるなら、最低でも1カ月程度の勉強期間が必要です。ExcelやAccessのマクロ、VBAの入門書を買って基本的なコードを書くことから始めましょう。

入門書が理解できるようになったら、試験の主催者であるオデッセイコミュニケーションズから出版されている公式テキストを購入して勉強します。公式テキストには練習問題の他、パソコンでダウンロードできる模擬問題も付属しているので、これを解けるようになれば合格が近くなります。

これらの資格のうち、Excel VBA スタンダードもしくはAccess VBA スタンダードを取得した方には、「VBAエキスパートスタンダードクラウン」という称号が与えられます。
転職のためのツールやスキルアップに役立つ資格ですので、まだ持っていないという方は取得を目指してみてはいかがでしょうか。

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