スクラムマスターのおすすめの資格とは?勉強法からよくある質問まで解説

スクラムマスターとはそもそもなにか

スクラムマスターとは何なのか理解するためには、まず「スクラム開発」について把握しなければなりません。スクラム開発とはアジャイル開発の一種で、クライアントの希望する要件を優先度順に並べ、順次開発を進めていくこと。そしてそれに対応するメンバーが密に連携しながら対応していく様子が、スクラムを組む行為に似ていることから、スクラム開発と呼ばれるようになりました。
そんなスクラム開発でチームメンバーを管理してまとめ、スムーズにプロジェクトを進めていくリーダー的な存在がスクラムマスターです。ただPMやPLのように、プロジェクトに関する意思決定をする役割ではなく、スクラムマスターはスクラムのメンバー同士のコミュニケーションがうまくいくように調整する役割で、コントローラーやコーディネーターに近いポジションと理解するといいでしょう。

スクラムマスターでおススメな資格

スクラムマスターになるために必要な資格はありません。しかし多くのIT関連の職種で取得が必須となる資格はないものの、転職や就職試験で自分のスキルを証明するために資格は取得しておくと役立つように、スクラムマスターを目指す方でも資格を取得することを考えてみるといいでしょう。特にこれまでとは別の業界、別の職種からスクラムマスターを目指す場合は、そんな資格取得が必要になります。スクラムマスター関連のおすすめの資格には次のようなものがあります。

資格①認定スクラムマスター(Certified ScrumMaster®:CSM®)

スクラムマスター関連の資格のなかでもっともスタンダードな資格が「認定スクラムマスター」。通称「CSM」といいます。資格取得のためには、まず認定スクラムトレーナーと呼ばれる人のトレーニングを受講しなければなりません。トレーニングはワークショップ形式で、実際のプロジェクト開発に即した実践的な内容。このトレーニングを通して、スクラムの本質や役割の理解を深めていきます。さらにトレーニングを受講した後に認定試験を受けて、その点数で合否が判定されます。ただスクラムマスターは知識だけを身につけても、実践をともなわないといけないため、トレーニングを受けても合格に至らない場合もあります。 認定スクラムマスターの合格率は公表されていませんが、70~80%の正答率で合格できるのではないかと言われています。またトレーニングや試験は日本語で受講できます。

資格②PSM(Professional Scrum Master™)

Scrum Orgが運営するスクラムマスターの資格が「PSM(Professional Scrum Master™)」です。認定スクラムマスターとは違い、トレーニングの受講などがなく、低コストで試験を受けられる特徴があります。PSMには、PSM1、PSM2、PSM3と3段階が設定され、下位レベルの資格を取得していないと上位の資格試験を受けることはできません。
トレーニングの受講は必要ないとご紹介しましたが、試験の難易度は認定スクラムマスターより高め。スクラムに関するガイドブックや参考書を使って自分でしっかり勉強するのがおすすめ。またScrum.orgではOpen Assessmentというプレテストを提供しているので、これを何度も受けて試験の内容や傾向に慣れていくのが大切です。合格には、85%ほどの正答率が必要と言われています。

資格③LSM(Licensed Scrum Master)

「LSM(Licensed Scrum Master)」は、スクラム開発を提唱したジェフ・サザーランド氏が創業したScrum Incが主催する資格です。Scrum Incは日本のKDDIや永和システムマネジメントと業務提携を結んでいることから、日本でのアジャイル開発に存在感が増していく資格であると予想されます。LSMを取得するためには、事前研修を受けて資格試験に合格しなければなりません。KDDIや永和システムマネジメントがLSM取得に向けた各種の研修を行っているので、日本語でわかりやすい内容を受講できるでしょう。試験の合格率は75%前後です。

スクラムマスターの勉強法

スクラムマスターの資格取得を目指すとき、具体的にどんな勉強法をしていけばいいでしょうか?

勉強法①参考書で学ぶ

もっとも一般的な勉強法は、参考書などを使って学ぶ方法。スクラムマスターの基本的な概念や、どのような内容を理解しなければならないのか、スクラムマスターの全体像を把握していきます。また英語の資格試験を受ける場合は、英語の文章に慣れる必要もあります。

勉強法②演習問題に取り組む

受験する資格が演習問題を用意している場合もありますし、インターネットで演習問題を提供している場合もあります。そのような演習問題にぜひ取り組みましょう。実際の試験問題だと思って回答し、間違ったところや答えに迷った部分は解説をしっかり読み込んで、なぜその回答が間違っていたのか理解していきましょう。

勉強法③勉強会・研修を受ける

企業などが行う勉強会や研修があれば、ぜひそれらを受けるといいでしょう。自分だけの勉強では気づかないことを指摘してもらえたり、自分では納得できなかった内容が解決されたりする可能性があります。また勉強会や研修でディスカッションなどがあれば、より実践的に学ぶことができます。

スクラムマスターの資格に関するよくある質問

スクラムマスターの資格に関して、よくある質問にお答えします。

質問①資格をとらないとスクラムマスターにはなれない?

スクラムマスターの資格は民間資格であり、スクラムマスターになるために取得が必須なものではありません。しかし未経験でスクラムマスターを目指す場合などはとくに、自分のスキルや知識をアピールするために取得する意味合いが強いでしょう。

質問②資格は日本語で受験できますか?

スクラムマスターの資格を運営している認定団体によって、日本語で受講できる場合と英語で受講する場合があります。たとえばScrum.orgによる「PSM」では、通訳がついてトレーニングを受けることができます。日本語と英語とどちらで受講したいか、事前によく調べることをおすすめします。

質問③研修を欠席してはいけませんか?

スクラムマスターの資格には、トレーニングや研修を行っているものがあります。そのような資格の場合、トレーニングや研修を受講した上で資格試験を受けなければなりません。それぞれの資格ごとに、トレーニングや研修の受講が必須条件となっているか確認しましょう。

スクラムをリードするスクラムマスターへ

より柔軟に対応できるスクラム開発は、近年採用する企業が増えてきています。それだけスクラムマスターの存在価値も、今後高くなっていくと予測されます。スクラムのメンバー同士を円滑につなげ成功へ導くためには、大切な存在なのがスクラムマスターです。興味を持った方は、資格取得を目指しスキルアップしていってはいかがでしょうか。

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