ネットワークスペシャリスト試験の概要と難易度を知ろう!

ネットワークスペシャリストは、ネットワークエンジニアやインフラ系エンジニアの中でも非常に難易度が高いことで知られている資格です。そのため、もし試験を受験しようと決めたら、試験の概要や難易度を知った上で、万全の体制で臨む必要があるでしょう。ここでは、ネットワークスペシャリスト試験の概要や難易度について紹介します。
ネットワークスペシャリストの資格はどんな仕事に活かせるか
ネットワークスペシャリスト試験は、近年の合格率が13~14%前後と、非常に高難易度であることで知られています。しかしその分、取得することで大きなキャリアアップが可能になるでしょう。
資格取得者の主な就職先としては、情報システム開発企業や、ネットワーク構築を行う情報インフラ企業が挙げられます。ネットワークについての企画、設計、構築を行うと同時に、下位者の指導やサポートを行う役割が期待されるはずです。
ネットワークスペシャリストの試験概要と求められる技術水準
ネットワークスペシャリストは、ネットワークに専門分野を持ち、最新情報システム基盤の企画・要件定義や運用・保守などの業務において、中心的な役割を担う人材が取得するために設置された資格です。資格を取得することで、システムの企画や要件定義などに携わる能力が高い、ネットワークエンジニアであることを証明できます。
なお、試験を主催する情報処理推進機構は「求める技術水準」として、ネットワークについて幅広い知見を持ち、状況に合わせた選択が行えることを提示しています。さらに、ネットワークシステムの要求仕様の作成や、それを遂行するための設計や構築、運用までもが対応可能であることも要求しています。
ネットワークスペシャリストの難易度
試験の難易度は高く、実務経験者であっても合格はなかなか難しいようです。情報処理推進機構ではネットワークスペシャリスト試験の合格率は13.6%(平成29年度)と発表しています。
ネットワークスペシャリスト試験を含む、情報処理技術者試験を主催する情報処理推進機構では、スキルレベル1~4までに分類しています。ネットワークスペシャリスト試験はスキルレベル4に設定されており、情報処理技術者試験の中でも最も難易度が高い区分に相当しているのです。
なお、ネットワークエンジニア関連の資格はネットワークスペシャリストしかないというわけではありません。ネットワーク関連機器メーカーのシスコシステムズ社が実施するCCNA(Cisco Certified Network Associate)などは、業界内でも評価の高い試験の一つです。実施回数が多く、難易度もネットワークスペシャリストより低いので、まずはこちらに挑戦してみるのも良い選択です。
※情報処理技術者試験:ネットワークスペシャリスト試験を含む、情報処理技術者としての知識や技能が、一定以上であることを認定する試験。なおスキルレベル4に相当する試験は「高度情報処理技術者試験」と総称されます。
ネットワークスペシャリストの試験内容
ネットワークスペシャリストの試験内容は、情報処理推進機構で実施しているほかの情報処理技術者試験と同じく、午前Ⅰ、Ⅱと午後Ⅰ、Ⅱで実施される筆記試験形式となっています。試験時間は全部で約5時間(休憩時間を除く)となっており、丸1日を使って試験に臨みます。
午前Ⅰ(50分)、午前Ⅱ(40分)
午前の試験はマークシート形式で、Ⅰは30問、Ⅱは25問が出題され、全問回答しなければなりません。どちらも基準点である60%以上を取ることで合格となります。
午前Ⅰの出題範囲はテクノロジ系(基礎理論、プログラミング、ソフトウェア・ハードウェア、データベース、ネットワークなど)、マネジメント系(プロジェクトマネジメントなど)、ストラテジ系(システム戦略など)の3分野です。また、午前Ⅱの出題は午前Ⅰの出題範囲のうちコンピュータ構成要素、システム構成要素、ネットワーク、セキュリティ、システム開発技術、ソフトウェア開発技術といった分野から出されます。
午前Ⅰは、ネットワークとは直接関係のない、経営戦略マネジメントやシステム監査に関する問題も出題されるため、広範囲での対策が必要。午前Ⅱでは、ネットワークの知識や技術思考がⅠよりも深く求められます。
午後Ⅰ(90分)、午後Ⅱ(120分)
午後Ⅰは出題数が3問で、そのうち2問を選択して記述形式で回答します。ネットワークシステムやネットワークサービスに関する専門知識を用いて、短時間できちんと正答できるかがポイントとなります。
午後Ⅱは、ケース分析問題が2問出題され、その中から1問選択回答する記述試験です。ケースごとの対策方法を記述するため、実務経験や専門的領域における知識が必要とされます。午後試験の範囲設定はネットワーク技術全般に及びます。
ネットワークスペシャリスト試験は、いずれのテストでも、基準点(合格点)が100点満点の60%と定められており、各試験でそれをクリアできなければその時点で不合格となってしまい、以降のテストについては採点がされません。
また、試験ではネットワークの専門知識だけでなく、関係するその他領域の知識に関しても出題されます。このため、ある程度キャリアを積んだ上で挑戦することが望ましいでしょう。
ネットワークスペシャリスト試験の勉強方法
試験対策のための勉強は、独学と、スクールや講座を利用する方法があります。
独学での挑戦は簡単ではありませんが、実務経験を通じてネットワークに関する一通りの知識を得ている場合なら合格する可能性はあります。参考書や過去問題集を購入して試験の傾向と対策を知り、解答テクニックを身につけていくのがポイントです。勉強期間は数ヶ月という人が多いでしょう。
スクールや講座は通学タイプの他、最近はオンラインの通信講座も人気です。カリキュラムの内容は午前・午後の各試験に絞った対策講座、専門知識と実践能力を養う講座などがあり、模試も受けられます。期間は2~6ヶ月といったところでしょう。
現在、社内LANやサーバとのネットワークを構築して業務にあたる企業は、業種を問わず少なくありません。ネットワークスペシャリストは、システムの構築や保守業務に就く立場として、数多くの需要が見込まれるのではないでしょうか。ネットワーク関連資格としては最高峰の資格の一つなので、挑戦してみる価値は高いと言えます。
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