一陸特の資格を生かせる仕事とは?資格の取得方法や勉強方法を紹介

一陸特とは?難易度や合格率は?

携帯電話の5Gサービス、IoT(モノのインターネット)など、今、通信サービスを使った新しいサービスが次々と登場しています。
例えば、映画のような大容量のコンテンツが数秒でダウンロードできたり、スポーツやライブなどが複数のアングルで楽しめるといったエンターテインメントから、建設現場や農業での機器の自動運転、遠隔手術や日常の健康管理といったヘルスケア分野、交通、教育、公共サービスまで、私たちの暮らしのありとあらゆる分野での進化に通信サービスが関わっています。
そして、そうしたサービスを支えているのが「無線」技術です。無線を使って人と人、人とモノ、モノとモノをつなぎ、情報をやり取りすることで、新しい世界を生み出しています。
一陸特(第一級陸上特殊無線技士)は、その大きな流れのなかで、今、注目を集めている資格です。
まずは、一陸特とはどんな資格か、試験の内容や難易度、合格率などをみていきましょう。

一陸特とはどんな資格?

電波は、道路や鉄道、電気、ガス、水道などと同様に、私たちの生活を支える重要な「インフラ」となっています。そのため、総務省は重要なインフラである無線に関する資格を大きく5つの分野(総合、海上、航空、陸上、アマチュア)にわけ、20以上の資格を設定しています。
今、5Gのスタートに代表されるように、無線を使ったサービスは高度化・多様化し、私たちの身のまわりには小規模で、多種多様な無線局(無線設備)が数多く配置されるようになっています。
一陸特は、そうした小規模な無線設備を対象にした資格、つまり、需要とニーズがどんどん大きくなっている最注目の資格です。
一陸特をはじめ、無線に関する試験を行っている公益財団法人日本無線協会は、一陸特の代表的な職場として
 ・放送局(TV中継)
 ・電気通信事業者
 ・防災行政無線
 ・無線中継所 等をあげています。
陸上特殊無線技士には、一陸特のほかに、二陸特(第二級陸上特殊無線技士)、三陸特(第三級陸上特殊無線技士)があります。
二陸特の職場としては、
 ・警察、消防、防災行政無線
 ・MCA
 ・各種業務
 ・タクシー無線 等
三陸特の職場としては、
 ・MCA
 ・各種業務の小規模基地局
 ・タクシー無線 等をあげています。ちなみにMCAは、業務無線システムの総称です。
一陸特は、二陸特、三陸特の上位資格なので、ここに上げたすべての業務を行うことができます。
今、最も注目されているのは、スマートフォンの基地局です。各キャリアはサービス品質の向上、きめ細かなエリアカバーを目指して、積極的な基地局の設置や設備更新を行っています。さらに5Gサービスがスタートしたばかりで、各キャリアのサービス競争や料金競争が注目されていますが、すでに2030年頃の6G(第6世代)サービスに向けての動きもスタートしています。

難易度と合格率

一陸特の試験は例年8000人弱が受験し、合格者は2500人前後。合格率はおよそ30%程度です。二陸特の合格率は約70%、三陸特の合格率は約80%であることと比べると、一陸特の難易度は高くなっています。

一陸特の試験概要

活躍場面が広がっている一陸特。試験の詳細について紹介します。

試験日程・会場

一陸特をはじめとする特殊無線技士の国家試験は、毎年年3回(6月、10月、2月)行われます。具体的な日程は、公益財団法人日本無線協会のホームページに掲載されます。

試験内容

一陸特の試験科目は「無線工学」と「法規」の2科目です。試験は「多肢選択式」、いわゆるマークシート方式で、それぞれ合格に必要な基準が設定されています。
無線工学は、例年24問が出題され、5〜7問が計算問題、それ以外が知識問題です。合格基準は120点中75点以上、1問5点なので、15問(62.5%)以上の正解が必要になります。
法規は、12問が出題され、合格基準は60点満点中40点(66.6%)以上。8問以上の正解が必要になります。

受験料

6,363円(受験票等送付用郵送料を含む)

試験の申し込み方法

試験の申し込み(申請)方法には、郵送とインターネットの2つがあります。申請用紙の入手など、手続きの手間を考えると、インターネットの方が簡単です。

書面申請

・申請用紙の入手
申請用紙は、協会の事務所、あるいは一般財団法人情報通信振興会で販売しています。120円です。
協会から郵送で取り寄せることもできます。封筒の表面に「特殊無線技士用試験申請用紙請求」と朱書きし、用紙代(120円)と郵送料(84円)の合計金額である204円分の郵便切手を同封して送付します。
・手数料等の納付、申請用紙の送付
郵送による申請の場合は、協会指定の払込用紙を使って、ゆうちょ銀行または郵便局で払い込み、「振替払込受付証明書(お客さま用)」を申請書の所定欄に貼って郵送します。
申請書を直接、協会の窓口に持参して申請する場合は、現金で支払うこともできます。
・受験票の送付
試験が行われる月の前月の下旬頃に受験票が送られてきます。

インターネット申請

・申請
協会のホームページにある「無線従事者国家試験の電子申請」をクリックし、「無線従事者国家試験申請システム」から申請を行います。
※受付は、試験が行われる月の2カ月前の1日0時から20日24時まで。
・手数料等の納付
申込の入力を行うと、完了画面と後で、整理番号、払込期限、払込口座番号等が表示されます。ゆうちょ銀行または郵便局から振り込みます。
・受験票の送付
試験が行われる月の前月の下旬頃に受験票が送られてきます。

一陸特の効率的な勉強方法

一陸特の試験は、二級、三級に比べると、無線工学の計算問題が難しくなります。一陸特の効率的な勉強方法は、まず、数年分の過去問を解いてパターンをつかむことです。
無線工学に計算問題が含まれていますが、無線工学も法規も、多くは知識問題。過去問を繰り返すことで、出題傾向が把握でき、合格に必要な知識を身につけることができます。
無線工学の計算問題対策としては、計算問題に特化した問題集を用意すると良いでしょう。計算問題は解法をマスターすれば、必ず解くことができます。

一陸特が活躍できる職場

一陸特は需要やニーズが高く、活躍の場が広がっていることをお伝えしてきました。具体的にどんな職場が待っているのかもう一度まとめてみましょう。

職場1:携帯キャリア

携帯電話会社(携帯キャリア)は数多くの基地局を設置・運営しています。携帯キャリア、あるいはその関連会社などは、今、一陸特の資格保有者が最も求められている職場です。

職場2:テレビ局

テレビやラジオの中継にも一陸特は欠かせません。中継車を出して、さまざまな場所から中継を行う際には、一陸特の資格保有者が設備の操作を行っています。

職場3:公社・官庁

警察や消防の業務、あるいは自治体の防災放送などでも無線は重要な役割を担っています。

職場4:宇宙ビジネス

宇宙が新しいビジネスの場になってきています。衛星通信はもちろん、位置情報や衛星画像の活用、さらには宇宙塵(スペースデブリ)の除去といった新しい試みまで、さまざまなビジネスが生まれています。一陸特は衛星を使った通信システムの操作を行えます。

まとめ

24時間365日、いつでも、どこでもインターネットに接続でき、誰かとコミュニケーションできる。人と人、人とモノ、モノとモノがつながり、今までは想像もできなかった、新しいサービスを支えているのが無線です。無線の利用場面や可能性はこれからも拡大していきます。
一陸特(一級陸上特殊無線技士)は、国が定めた無線設備に関する資格の中でも、高度なサービス提供に欠かせない小規模な無線設備を対象にしており、需要とニーズが高まっている資格。二級、三級と比べると、難易度は高くなっていますので、試験対策をしっかり行い、一陸特の取得を目指してください。

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