Java Silverとは?資格取得のメリットや難易度・試験の概要を解説

Java Silverとは?
Java Silverとは、現在Javaの権利を所有しているOracle社が主催するJava SEの認定資格です。正式名称は「Oracle Certified Java Programmer, Silver SE11」といいます。
Javaアプリケーション開発に必要な基本的なプログラミングの知識や、上級者の指導のもと開発作業が行えるかといった技術レベルが問われる、開発初心者向け資格となっています。
この資格はレベル別に分けられており、Java初心者向けの資格が「Java Bronze」、一人で開発作業が行えるレベルの上級者向けが「Java Gold」です。
Oracle認定試験とは?

Oracle認定試験は、業務用ソフトウェアの開発や販売などを行う企業「Oracle社」が主催する、同社製品を扱うエンジニアの技術認定資格です。認定試験にはJava関連の試験のほかに、DatabaseやApplication、Oracle Cloudなどの試験があります。
Java Bronze、Java Goldとの違い
前述したとおり、OracleのJava SE認定資格はレベル分けされており、Java Silverのほかに、Java Bronze、Java Goldがあります。どんな違いがあるのか、説明していきましょう。
Java Bronzeとは?
Java Bronzeは、Java SE認定資格のひとつで、Java Silverよりも易しいレベルに位置づけされます。具体的には、Javaのオブジェクト指向などの基礎を理解できている程度の入門者対象です。
試験範囲はJava Silverと7割程度かぶっています。違いは、Silverのほうが複雑なコードの問題や、例外処理、Java APIの主要クラスといった問題が出題されることです。また、問題数、試験時間、受験料も異なります。問題の難易度が格段に上がるわけではないので、Java Silverから取得するのがおすすめといわれています。
Java Goldとは?
Java Goldは、公式によると「設計者の意図を正しく理解して独力で機能実装が行える中上級者向け資格」で、Java Silverよりも難しいレベルの位置付けです。試験を受けるには、Java Silver保持者であることが条件となっています。Silverとは、問題数、試験時間、受験料は同じですが、Goldのほうが知識の深さを問われる問題が多く出題されます。
Java Silverの資格取得難易度
Java Silverの難易度は、初級Javaプログラマー程度といわれています。これは、上級者の指導の下で開発ができるレベルです。試験では、日常的なプログラミングスキルに加え、プロジェクトで発生するさまざまなシチュエーションに対応できるかも評価されるので、Javaの基本知識以外だけでなく、モジュールシステムやインターフェースといった関連する知識も身につけておく必要があります。
Java Silver資格取得のメリット
Java Silver資格を取得することで得られるメリットを紹介しましょう。
メリット①:Javaの基本知識・技術が身につく
Java Silverを取得することで、Javaの基本知識はもちろん、拡張性や可読性が高いコードを書ける技術など、Javaの基本技術を使いこなせるスキルを一通り身につけられます。
また、Java Silverを取得に向けて学習することで、短時間で最適なコードをすらすらと書けるようになるでしょう。
メリット②:Java知識を持っていることをアピールできる
いくらJavaの経験があるからといって、資格なしではどのくらいJavaの知識をもっているのか、他人からはわかりません。しかし、Java Silver資格により、Javaの基本的な知識やスキルがあることを証明できます。
メリット③:プログラマーとしての信頼度が高い
Java Silver取得の最大のメリットは、Javaプログラマーとして信頼されることです。Javaの権利を有するOracle社が認定する資格なので、知名度、信頼度もあり、Javaアプリケーション開発案件において、即戦力となる人材であると認識されるでしょう。
メリット④:転職に有利
前述したとおり、Java Silver資格を持っていれば、Javaの基本的な知識やスキルがあることを証明できます。また、Java Silverは知名度が高い資格なので、転職時に有利に働くでしょう。
メリット⑤:給与アップの可能性も
企業によっては、資格手当を支給しているケースもあります。また、資格を保有していることをアピールすることで、転職時や昇給交渉の際に役立つでしょう。
Java Silverの試験概要
試験を受ける前に、Java Silverの試験概要を知っておきましょう。
試験概要①:受験料
Java Silverの受験料は、税込みで32,340円です。
試験概要②:試験時間
試験時間は、Java SE 11 Programmer Iが180分となっています。ちなみにバージョンが異なるJava SE 8 Programmer Iは150分です。
試験概要③:問題数
問題数はすべて選択問題で、Java SE 11 Programmer Iが80問、Java SE 8 Programmer Iが77問となっています。
試験概要④:合格ライン
Java Silverの認定試験には合格ラインがあります。Java SE 11 Programmer Iが63%以上正解、Java SE 8 Programmer Iが65%正解で、合格です。
試験概要⑤:試験範囲
Oracle社の公式ページには、次のような試験内容チェックリストが掲載されています。
・Javaテクノロジと開発環境についての理解
・簡単なJavaプログラムの作成
・Javaの基本データ型と文字列の操作
・演算子と制御構造
・配列の操作
・クラスの宣言とインスタンスの使用
・メソッドの作成と使用
・カプセル化の適用
・継承による実装の再利用
・インターフェースによる抽象化
・例外処理
・モジュールシステム
Java Silverのおすすめ参考書・問題集
Java Silver資格を取得するためにおすすめの参考書・問題集、3冊をピックアップしました。それぞれの本の特徴とおすすめポイントをご紹介します。
おすすめ参考書・問題集①:オラクル認定資格教科書 Javaプログラマー Silver SE11
通称「紫本」と呼ばれるこの本は、Java初心者でもわかりやすいよう、プログラミングやオブジェクト指向の基礎から解説されているのがポイント。また、練習問題や模擬試験などが満載です。サンプルコードもついているので、実際に手を動かしながら学べます。最初にこの本を一通り読んで試験内容を把握し、その後、ほかの問題集などに触れてから復習するときに再度使うのがおすすめです。
おすすめ参考書・問題集②:徹底攻略Java SE 11 Silver問題集
通称「黒本」とよばれるこの本は、Java Silver取得に向けて学習するためには必読ともよばれている本です。丁寧に解説されているのが特徴で、教科書テキストがなくてもこの1冊でOKという優れもの。本番の試験と同じ構成・問題数の「総仕上げ問題」も2回分ついています。3周くらいやり倒して、正答率を高めるために使うとよいでしょう。
おすすめ参考書・問題集③:オラクル認定資格教科書 Javaプログラマー Silver SE11 スピードマスター問題集
分野別の問題と、本番さながらの模擬試験(2回分)が収録された問題集。問題を解きながら学習できるようになっているのがポイントで、それぞれの問題には詳しい解説がついています。「たくさんの問題を解いて学習を進めたい」「質の良い問題にふれて効率よく学びたい」という人におすすめです。
Java Silver取得を目指そう!
Java Silverは、プログラム未経験者でも勉強すれば取得できます。参考書で基礎を理解し、実際にコードを書いて理解を深め、問題集を繰り返し解くことで合格への道が開かれます。Java Silver取得を目指しましょう。
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