Java VS PHP!エンジニアのあなたはどちらを選ぶ?

プログラムの世界には、たくさんの言語があります。Java・PHP・C言語・.NET…など、新旧を含めれば、この世には百種類以上の言語があるといわれています。現在IT業界でよく使われるプログラミング言語は「Java」と「PHP」ですが、この2つにはどのような違いがあるのでしょうか。ここではこの2種類のプログラミング言語についてご紹介いたします。
JavaとPHPの共通点
そもそもJavaとPHPが比較されることが多いのは、なぜでしょうか。その理由のひとつに、用途が似通っている点があげられます。WebサービスやWebサイトの開発で、プログラムが使われる分野は大きく3つに分けられます。
・フロントエンド(ブラウザ上の制御)
・サーバサイド(サーバ内の処理)
・インフラ(サーバ環境の構築)
この内、サーバサイドのプログラミング言語として、人気を二分しているのがJavaとPHPです。この2つの言語は同じような分野で使われているのに、それぞれ言語仕様が大きく異なるため、しばしば比較され、その優劣が語られるのです。
Javaの概要と主な特徴
Javaは1995年に、アメリカのサン・マイクロシステムズ社が発表した言語です。当初はOakという名前で、家電製品向けに開発されたプログラミング言語でしたが、その後方針転換しWebページでインタラクティブな操作を可能にする言語として使用されるようになりました。そして今やWebページの本格的なシステムが構築できるほど洗練され、普及しました。ソースコードを機械語(厳密には中間言語)に変換してから実行するコンパイル型の言語なので、実行速度が速いというメリットがあります。
かなり歴史がある古い言語ですが、Web系はもちろん、金融機関をはじめとする業務システムなどの開発に用いられ、最近ではアンドロイド系のスマートフォンアプリの開発にも使われている言語です。
Javaは市場シェア、プログラミング経験者数もほかのプログラミング言語に比べると圧倒的に多く、プログラム関連の仕事に就くためにはまず習得してほしい言語のひとつです。派生言語のScalaも注目を集めていますが、まだまだJavaは第一線で使われ続けるでしょう。
PHPの概要と主な特徴
PHPは1995年に、ラスマス・ラードフ氏によって開発されたプログラミング言語で、Javaと並んで歴史のある古い言語です。開発当初はC言語で書かれた小規模なものでしたが、拡張性の高いPHP3.0が1998年に発表され、急速に普及していきました。頻繁にバージョンアップが行われ、その都度、新機能が追加されています。またフレームワーク(アプリケーションを効率的に作れるツール)も充実しており、Cake PHPなどが有名です。
JavaはWeb以外にもさまざまな製品に汎用されていますが、PHPはWebのために開発された言語で、HTMLと一緒に記述できるのが最大の特徴です。ネット通販サイトや掲示板運営などWeb上のデータのやり取りが得意で、現在多くの企業WebサイトではPHPが使われおり、世界中で利用されているブログツールであるWordPressもPHPによって作られています。Javaと並んでプログラマーが習得しておきたい言語と言えるでしょう。
JavaとPHPのどちらを選ぶべきか
JavaとPHPはどちらも似たようなプログラミング言語ですが、用途が少し違ってきます。Javaはパソコン上のソフトをはじめ、携帯電話やカーナビ、家電製品を動かす汎用的なプログラミング言語です。Webアプリの開発も含め、アンドロイドアプリの開発やデスクトップアプリなどの開発関係に就こうと思うのであれば、Javaを習得するとよいでしょう。
一方PHPはWebサイト上での情報のやり取りに使われます。PHPの用途を見ると「BBS」とよばれる電子掲示板の運営や、列車やホテルの予約システム、さらにはネットショッピングの販売システムなどがあげられます。Webページの作成や運営、メンテナンスなどを手がける仕事に就きたいなら、PHPのほうが有利といえるでしょう。PHPにはPythonやRubyなどの代替言語もあり、普及が進んでいます。これらの代替言語も学んでおくとよいでしょう。
なお、Webによくある、人気のプログラミング言語をランキング化した記事では、一般的にPHPよりもJavaが上位となっているケースが多いようです。業界内での需要という観点では、Webに特化したPHPにくらべて、対応分野の広いJavaにどうしても軍配が上がります。ただし、言語別にエンジニアの平均年収をくらべてみると、JavaよりPHPのほうが数十万円単位で上回っているとされています。
初めて学ぶならどちらがよい?
初めてプログラミング言語を学ぶのなら、汎用性の高いJavaを選択するとよいでしょう。Javaの用途はWebだけにとどまらず幅広く使われていますので、Javaが使える人材を必要としている企業は少なくありません。また、いずれ他のプログラミング言語を学ぶことを考えれば、文法に応用が利くJavaは、最初に学ぶ言語として有力な選択肢となります。
一方、初心者にとっての難易度で見ると、PHPのほうが習得しやすいと言われています。比較的、文法が覚えやすい上に、初心者向け書籍の数も多いため、学習コストが低いからです。特にHTMLやCSSを習得されている方にとってPHPは馴染みやすいかもしれません。
とはいえ、どちらもニーズが高いプログラム言語ですから、最終的には2つとも習得されるのが就職にも有利です。まったく実務経験がない方でも、これらの技術を習得していれば、IT関係の仕事に就けるチャンスも高くなります。
自分の就きたい職種によって習得するプログラミング言語を選ぶことが大切ですが、上記でご紹介した言語はどちらも非常にニーズの高いプログラミング言語です。皆様の用途に合った言語を選択して、今後の就職に生かしてください。
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