3つのIoT資格について徹底解説!

IoTに関連する資格は3つある

IoT(モノのインターネット)は5G、AI(人工知能)、ビッグデータといったキーワードとともに注目を集めています。IoTはいわば、実世界からデータを集め、5Gで送信し、AIで分析していくときの「基盤」となる技術。今後、IoTのニーズが広がり、IoTエンジニアが活躍するフィールドも広がっていくなか、IoT資格への注目度もますます高まっていくでしょう。
現在、IoTに関連する資格は大きく3つ、「IoT検定」「IoTシステム技術検定」「エンデベットシステムスペシャリスト試験」があります。それぞれ見ていきましょう。

IoT検定について

IoT検定は、業界団体・企業・有識者で構成されるIoT検定制度委員会が主催する検定試験。IoT・AI・ビッグデータ等の技術やマーケットに関する知識・スキルを認定します。ユーザー向けの「IoT検定ユーザー試験パワー・ユーザー(IoT-PU)」と、3つのプロフェッショナル向けの試験「IoT検定レベル1試験プロフェッショナル・コーディネータ(IoT-PC)「IoT検定レベル2試験プロフェッショナル・エンジニア(IoT-PE)」「IoT検定レベル3試験プロフェッショナル・アーキテクト(IoT-PA)」に分かれています。ただし、あとの2つ(IoT-PE、IoT-PA)は現在、準備中です。

IoT検定ユーザー試験パワー・ユーザー(IoT-PU)について

IoTを利用するユーザー向けの試験。スキルレベルとしては、IoT用語を理解しておりIoTプロジェクトに関わる業務内容を理解できる、IoTシステムの目的や効果を理解できる、法律やセキュリティに関するリスク管理の必要性を理解している、必要なサービスやデーテベースなどのソフトウェアからハードウェアまでの知識を持っているなど、IoTに関する幅広い知識が問われます。
試験時間は40分、48問(8分野×6門)、CBT(Computer Based Testing)で行われ、いつでも受験可能です。
評価方法は、合否ではなく、正答率による「グレード制」で、以下のようになっています。
・グレードA=正答率86%〜100%
・グレードB=正答率76~85%
・グレードC=正答率66~75%
難易度は、ユーザー向けなのでエンジニアにとっては簡単でしょう。IoTエンジニアを目指す人、IoTエンジニア初心者が全般的な知識を確認するためのもといえます。

IoT検定レベル1試験プロフェッショナル・コーディネータ(IoT-PC)について

IoTに関する基本的知識を持ち、専門家の指導のもとでIoTプロジェクトに関わる業務を遂行できるレベル、顧客企業や社内を対象に、IoTプロジェクトを推進できるレベルを目指す試験です。専門的なエンジニアよりも、その名称のとおり、コーディネーターや現場リーダーを想定しています。
試験時間は60分、70問、CBTで行われ、60%以上の正解で合格となります。
難易度は、さまざまなIT系資格の中で平均的なレベルといえるでしょう。

IoTシステム技術検定について

IoTシステム技術検定は、モバイル/IoT/AIを使ったDX推進を目指すモバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC)が主催する試験。「基礎」「中級」「上級」の3段階に分かれています。

IoTシステム技術検定 基礎(IoTアドバイザ)について

IoTシステムを利活用する企業、IoTシステムを提供する企業の営業・スタッフ、IoTを学ぶ学生を対象とした試験。必要な知識レベルは、IoTに関する基礎知識の理解で、IoT、ビッグデータ、AI(人工知能)の知識が問われます。
試験時間は60分、60問、CBT方式で行われます。合格レベルは公開されていませんが、65%~70%の正答率が合格ラインのようです。難易度は初心者レベルです。

IoTシステム技術検定 中級(IoTエキスパート)について

システムインテグレーションの基礎知識を持ち、IoTシステムを構築・活用するため基本的・実践的な技術知識の習得を目指す人を対象とした試験。IoTのシステム構築・活用に関する、より実践的な専門技術が問われます。
試験時間は90分、80問、CBT方式で行われます。「IoTシステム構成と構築技術」「センサ/アクチュエータ技術と通信方式」「IoTデータ活用技術」「IoT情報セキュリティ対策技術」「IoTシステムのプロトタイピング技術」などのカテゴリから出題されます。
65%~70%の正答率が合格の目安となっているようです。
難易度は、さまざまなIT系資格の中で平均的なレベルです。

IoTシステム技術検定 上級(IoTプロフェッショナル)について

IoTシステム技術検定の最上位資格。高度なIoTビジネスモデルの企画、設計・構築、運用のリーダーとして活躍できる人材を育成することが目的です。IoTシステムについて顧客の要求を理解し、課題を整理して、システムを企画・計画し、戦略的提案ができること。また、IoTシステム構築のリーダーとなれるレベルが求められます。そのため受験資格として、中級(IoTエキスパート)に合格しているか、「情報処理学会 認定情報技術者(CITP)有資格者」あるいは「早稲田大学 スマートエスイー修了者」のいずれか1つが求められます。
試験は定員制で行われ、専門技術講習(1.5日)の受講のあと、3時間の論述式試験が行われます。
難易度は、さまざまなIT系資格の中でも比較的難しいレベルに入ります。

エンデベットシステムスペシャリスト試験について

IPA(独立行政法人情報処理推進寄稿)が主催する情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験の中の、高度情報処理技術者試験の1つです。対象者は「高度IT人材として確立した専門分野をもち、IoTを含む組込みシステムの開発に関係する広い知識や技能を活用し、最適な組込みシステム開発基盤の構築や組込みシステムの設計・構築・製造を主導的に行う者」となっており、IoTエンジニア試験の中で、最も難易度が高い試験となっています。
試験は午前I・II、午後I・IIの4つに分かれ、午前は選択式、午後は記述式の試験が行われます。
難易度は、さまざまなIT系資格の中でも最も難しいレベル。合格率は20%を切っています。

そもそもIoTエンジニアとは?

IoT(モノのインターネット)とは、一言でいえば、地球上のあらゆるモノをインターネットに接続し、データを収集し・活用することで新しい未来の実現を目指すこと。そして、それを担うのがIoTエンジニアです。
インターネットに関する知識はもちろん、5Gなどの通信技術、データ収集・分析、さらには対象となるさまざまなモノに対する知識など、幅広い知識と応用力が求められます。
特に、さまざまなモノに対して、データを収集するセンサー、通信機器、それらを制御する超小型のシングルボードコンピュータなどを実装することが必要になるため、ハードウェアの知識とノウハウが必要になることは、他のIT系エンジニアと大きく異なります。

IoTエンジニアの仕事内容

IoTエンジニアの主な仕事内容は、前述したようにインターネット、5Gなどの無線通信技術、データ収集・分析、センサーなどのハードウェアと、幅広い領域にわたります。多くのITエンジニアと特に異なる点を見ていきましょう。

センサーと通信機能の連携

IoTでは、IoTデバイスがさまざまなデータを収集し、それを無線通信を使って送信します。具体的には、画像センサー、温度センサー、加速度センサーなどのセンサー機能と、5Gや他の無線通信機能を連携させることが必須。さらにセンサー類と通信機能を備えたIoTデバイスを制御・コントロールするための超小型コンピュータも必要になります。センサーと通信機能を連携させ、正確なデータ収集を実現する能力が求められます。

IoTデバイスの設計・製作

センサー類、通信機能、制御機能が1つにまとめられたIoTデバイス。限られたスペースに設置するには、既存のデバイスではなく、専用のデバイスが必要になることもあります。そうした場合、IoTエンジニアは専用デバイスの設計やときには自ら製作を行うケースもあります。自ら半田ゴテを握って、IoTデバイスを試作する。そんな面白さもあります。

プログラミング

ときに自分たちで作ることもあるIoTデバイスを効率的に、正確に稼動させるためには、プログラミングが必須。ほとんどのIoTデバイスは、小型で、コンピューティング能力は限られ、プログラムが使用できるリソースは限られています。そうした厳しい制限のなかで、プログラミングを行う能力が求められます。

可能性が広がるIoTエンジニア

インターネット、通信技術、ビッグデータ、AI(人工知能)などのテクノロジーの発展を考えると、IoT(モノのインターネット)は必須のトレンドであり、IoTエンジニアが活躍するフィールドは今後、ますます広がっていきます。IoT資格をうまく活用して、IoTエンジニアとしての知識・スキルを確かなものにし、スキルアップ、キャリアアップを実現してください。

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