データスぺシャリスト試験の難易度は高い?合格率や勉強方法を紹介

データスぺシャリスト試験の難易度は高い?合格率や勉強方法を紹介

企業のIT化が進んだことで、ビッグデータを活用したり、顧客のデータベース化を行ったりするなど、データベースの活用分野が急激に拡大しています。このため、データベースを専門に扱うデータベーススペシャリストの資格は、どの企業からも注目を集める国家資格の一つとなっています。ここでは、そんなデータベーススペシャリスト試験の概要や難易度、資格取得のメリットについて紹介します。

データベーススペシャリスト試験とは? 概要と求められる技術水準

データベーススペシャリスト試験とはどのような試験なのか、試験概要と求められる技術水準について説明します。

データベーススペシャリスト試験の概要

データベーススペシャリスト試験は、ITエンジニアの中でもデータベースの扱いに特化した設計担当者やデータベースの管理者が受験することを想定した国家試験です。

資格試験を主催する情報処理推進機構は、「資格を取得することで、企業のデータベース構築に関して、企画や運用保守など、業務全般に携われる人材であると証明する」と説明しています。そのためデータベースシステムを設計し構築するシステムエンジニア、データベースシステムと膨大なデータ群を管理・運用してビジネスに有用なデータベース分析基盤を提供するデータベース管理者、インフラエンジニアなどを目指す人に向いた試験と言えます。

求められる技術水準

データベーススペシャリストはデータベースの企画・要件定義・開発・運用・保守する業務に従事します。そのため、次の知識や実践能力が求められます。

  1. データベース技術の動向を広く見通し、目的に応じて適用可能な技術を選択できる。
  2. データ資源管理の目的と技法を理解し、データ部品の標準化、リポジトリシステムの企画・要件定義・開発・運用・保守ができる。
  3. データモデリング技法を理解し、利用者の要求に基づいてデータ分析を行い、正確な概念データモデルを作成できる。
  4. データベース管理システムの特性を理解し、情報セキュリティも考慮し、高品質なデータベースの企画・要件定義・開発・運用・保守ができる。

データベーススペシャリスト試験の難易度

データベーススペシャリスト試験は、高難易度な試験であることで知られています。国家資格の偏差値を50~77の間で考えた場合、データベーススペシャリスト試験の偏差値は67前後とされています。試験では専門知識はもちろん、問題文に対する読解力と指定された文字数内で要点を伝える文章力が要求されます
また、情報処理推進機構では、情報処理技術者試験 (※) を4つのスキルレベルに分けており、データベーススペシャリスト試験は、同機構の定めるスキルレベルの中でも最高難度であるスキルレベル4です。このため、専門的な知識や計算を問う難問が続く上に、実務経験がなければ解答が難しい問題もあります。

※情報処理技術者試験: データベーススペシャリスト試験を含む、情報処理技術者としての知識や技能が、一定以上であることを認定する試験。なおスキルレベル4に相当する試験は「高度情報処理技術者試験」と総称されます。

データベーススペシャリスト試験の合格率

平成21年 (2009年) から新しい試験要項が実施され、以降のデータベーススペシャリスト試験の合格率は13~19%の範囲にとどまっています。この数字はほかの「高度情報処理技術者試験」に比べるとやや高めですが、一般的な資格試験の中では低いほうです。

平成27年春季の合格率は17.6%、平成28年春季は17.5%、平成29年春季は14.5%、平成30年春季は13.9%、平成31年春季は14.4%です。平成31年春季の合格者数は1,591人です。

データベーススペシャリストの資格はどんな仕事に活かせるか

企業が抱える膨大なデータを管理し、より効率よく安全な情報システムを開発する上で必要なスキルのレベルを問う、データベーススペシャリストの資格。この資格取得者の主な就職先は、コンピュータメーカーや科学技術を始めさまざまな分野の研究を行う機関である、シンクタンクなどが挙げられます。もちろん、資格取得者はシステム開発や運用を行うソフトウェア開発関連の企業でも重宝されます。

また、企業によっては昇格や報奨金の査定要件にデータベーススペシャリストの資格取得の有無が設定されることも多く、取得によるメリットが大きい資格だということがお分かりでしょう。

とりわけ近年ではビッグデータの活用が大きな注目を集めており、データベーススペシャリストに対する期待と需要も高くなっています。今後もビッグデータ処理の必要性は強まり、データベースを扱うエンジニアの活躍フィールドも広がっていくはずです。データベーススペシャリストは就職や転職に、より有利な資格となっていくでしょう。

データベーススペシャリストの試験内容

データベーススペシャリストの試験は、午前と午後でそれぞれⅠ、Ⅱの2つの試験が課せられます。午前は択一式で、午後は記述式の解答方式で行われます。

午前Ⅰ (50分) 、午前Ⅱ (40分)

午前Ⅰの試験はマークシート形式で、30問出題されます。データベースに関する内容だけでなく、幅広い知識が問われるのが特徴です。

午前Ⅱは、データベース関連の設問を中心とした、25問のマークシート形式の試験。コンピュータ構成要素やセキュリティといったデータベース専門の分野ではない問題も出るため、幅広い対策が必要です。

午後Ⅰ (90分) 、午後Ⅱ (120分)

午後Ⅰは、3問中2問を選択する方式で、問題文が長いため、時間配分をきちんと考えなければ解答時間が確保できなくなってしまいます。
午後Ⅱは、実務的な領域を含む記述問題で、2問中1問を解答します。
午後の試験は、データベースの企画、運用、保守を始めとした内容が出題されます。

いずれの試験も、高度な知識や専門的技術に関する設問がほとんどで、基準点である「100点満点の60%以上」を満たす必要があります。中には、システムエンジニアとして、データベースに関する業務に携わった経験がある人でなければ解けない問題も少なくありません。問題集を解くことも当然必要になりますが、明確なビジョンを持って解答が行えるよう、実務能力も高めておくことが得策です。

データベーススペシャリスト試験の勉強方法

午前Ⅰ、Ⅱ試験と午後Ⅰ、Ⅱ試験、それぞれの勉強方法について説明します。出題傾向から勉強する分野を絞ることも可能ですが、データベーススペシャリストとしての知識を深めたい人は、過去問題の演習を中心に苦手分野を作らないよう幅広く勉強していきましょう。

午前Ⅰ、Ⅱ試験対策のための勉強法

参考書を利用してデータベースに関する基本的な知識を覚えていきます。丸暗記するというよりは、データベースの仕組みについて正しく理解しておくことが重要です。

その後は過去問を解く作業が中心となります。午前Ⅰに関しては初めて解く問題の正解率が8割程度になるまで過去問を解いていきましょう。時間の許す限り、過去問にチャレンジして問題に慣れておいてください。午前Ⅱも同じように過去問を解いていきますが、こちらのほうがより多く時間を割いて演習に励むことを心がけましょう。こちらも8割程度回答できるようになれば、本番でも基準点である6割以上の正解率が期待できます。

午後Ⅰ、Ⅱ試験対策のための勉強法

こちらも基本は過去問を解いていくことになります。しかし、午後の問題は暗記よりもデータベース設計の知識や考え方に関してより深く理解していることが求められます。問題の解き方のコツを知りたいときは、「情報処理教科書 データベーススペシャリスト」 (翔泳社) という参考書の序章「学習方法と解答テクニック」を熟読するのが役に立つでしょう。解答テクニックを身につけたら、過去問題を数年分やっておくと自信がつきます。

午後Ⅱ試験はとくに問題に慣れて、時間内に解けるようにしておくようにしてことが重要です。間違った問題についてはなぜ間違ったのかを検証し、足りなかった知識や考え方、曖昧だった部分などを修正していく必要があります。

データベーススペシャリストの試験の前に受けると良い資格試験

自分にはデータベーススペシャリストの試験の難易度が高すぎると感じる場合は、他のデータベースエンジニア関連の資格から挑戦してみるのも一つの方法です。

たとえば日本オラクル社が実施しているオラクルマスターという資格は、同社の「Oracle Databases」シリーズに関する技術力を認定する資格です。いわゆるベンダー資格ですが、データベースの管理・運用・保守・SQLに関する出題がなされ、取得すればデータベースについて一通りの知識があるとみなされます。4つの難易度別のランクが用意されており、取得が簡単な順に挑戦できるので、段階的に知識を増やしていくことができます。


データベースの活用による事業展開や業績分析は、ITビジネスでも注目を集めています。専門家であることを証明するデータベーススペシャリストの資格を取得することで、キャリアにも幅広い選択肢が生まれるはず。上記を参考に、データベーススペシャリスト試験の合格を目指してみてはいかがでしょうか。

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