基地局とはどんなところ?仕事内容について解説

基地局とは

キャリアと呼ばれる携帯電話会社が設置する「基地局」は、キャリアにとってはユーザーに通信サービスを提供するための最前線の設備です。日頃、意識することは少ないですが、日本中で高品質なサービスを提供するために、各キャリアはきめ細かく、基地局の設置を進めています。

基地局の役割

携帯電話で通話したり、インターネットに接続するときに、携帯電話と電波でつながっているのが基地局です。
キャリアと呼ばれる移動体通信業者は携帯電話サービス(移動体通信サービス)を提供するために、日本中をカバーする通信ネットワークを構築しています。その巨大な通信ネットワークのなかで基地局は、キャリアから見ると、ネットワークの末端でユーザーにサービスを提供する設備になります。逆に言うと、ユーザーにとっては(ほとんど意識することはありませんが)キャリアの通信サービスを使うために日常的に利用している設備と言えます。
携帯電話の電波といえば、高い電波塔から送られ、広いエリアをカバーしているようなイメージがあるかもしれません。確かに郊外エリアでは、高い電波塔(鉄塔)に設置された大型の基地局が数キロ半径のエリアをカバーしています。ですが、ユーザーが集中している都心部や繁華街、大型ビルや地下街などでは、小型の基地局が数多く設置され、多くのユーザーの利用を支えています。
ひとくちに「基地局」と言っても、設置場所や設置条件、ユーザー数、電波を遮る障害物の有無などで、さまざまなタイプがあり、24時間365日、高品質なサービスを安定して届けるために、いろいろなタイプの基地局が使われています。

基地局の種類

ユーザー数や通信量、エリアの特徴に応じて、さまざまなタイプがある基地局。具体的には、大きく4つの種類があります。

鉄塔タイプ


高い(約20m〜50m)鉄塔に設置される基地局です。主に郊外の見晴らしの良い場所に設置されます。カバーできるエリア(セルと呼ばれます)は、半径3〜6km程度。

ビル設置タイプ


街なかのビルが密集している場所に設置される基地局。高いビルの屋上などに設置されます。カバーエリア(セル)は、半径1〜3km程度。

小型基地タイプ


電柱などに設置される小型の基地局。コンクリート柱タイプとも呼ばれます。カバーエリア(セル)は、半径200〜500m程度。

屋内アンテナ


電波が届きにくい地下街や大型ビルの内部などに設置されます。カバーエリア(セル)は、半径約30m程度。

基地局の主な仕事内容

携帯電話、特にスマートフォンの幅広いサービスも、基地局がなければ成立しません。基地局に関連する主な仕事を見ていきましょう。

仕事内容1:設置場所の選定

高品質で安定したサービスを提供するには、なによりもまず、どこに基地局を設置していくかを決めることが重要になります。すでに数多くの基地局が設置されていますので、そうした既存の基地局をより強力な基地局に更新するのか、あるいは既存の基地局でカバーできていないエリア(電波が弱いエリア)に新たに基地局を設置するのかなどを検討していきます。
その一方で、基地局の設置にはコストがかかり、また基地局が増えるとメンテナンスのコストも増えます。ユーザーにより良いサービスを提供することができ、かつ、高い投資効果を得ることができる。そうした最適な場所を見つけ出していくことが重要になります。

仕事内容2:所有者との交渉

最適な設置場所を見つけ出したあとは、実際にビルや土地の所有者などと基地局設置のための交渉を行います。基地局を設置する場所を「置局」などと言いますが、置局交渉は、新しいビルができたときには、各キャリアで取り合いになることもあります。携帯電話では、新たに5Gサービスがスタートし、基地局の設置が進められています。

仕事内容3:設計

基地局の設置場所が確定したら、基地局の具体的な設計を行います。設置場所の特性、カバーエリア(セル)の大きさ、既存の基地局の位置や電波状況、さらにユーザーの利用状況などを考慮して、設備や装置を決めていきます。

仕事内容4:保守・点検

基地局の設置を終え、運用がスタートした後は、確実にサービスを提供できるよう、調整やメンテナンスを行います。基地局の不調やトラブルは、ユーザーに提供しているサービスの品質低下につながります。

仕事内容5:セルの解析・再設計

今や携帯電話は日本中、ほぼどこでもつながるようになり、総務省のデータでは、携帯電話の人口カバー率は99%を超え、エリア外の人口は数万人となっています。もう日本中が各キャリアのセルで覆い尽くされているような状況ですが、それでも最近では5Gサービスが始まったり、都市部であれば新しいビルや商業施設ができて、通信環境が変わるなどの変化があります。また、リモートワークの進展などにより、ユーザーの行動も変わっています。
そうした変化に対応しつつ、つねに高品質なサービスを提供するために、セルごとの利用状況の解析を行い、セルの見直し、調整などの再設計を日々行っていきます。

基地局の仕事の魅力

携帯電話がいつでも、どこでも、問題なく使えるのは、基地局があるからこそ。基地局の仕事の魅力を、あらためて見ていきましょう。

魅力1:人々の暮らしを支える

携帯電話、スマートフォンのない生活はもう、考えられません。携帯電話、スマートフォンは、コミュニケーション・ツールであるばかりか、勉強や仕事のためのインフォメーション・ツールであり、エンターテインメント・ツールでもあります。基地局の仕事は、人々の暮らしを支える仕事なのです。

魅力2:新しい技術にふれる

携帯電話サービスでは「5G」サービスがスタートし、今まさに新たなサービス競争が始まっています。さらにキャリアは2030年頃の6G(第6世代)サービスを目指して動き出しています。
携帯電話サービス(移動体通信サービス)は今後も進化が続く分野であり、つねに新しい技術にふれることができる仕事です。

魅力3:強いニーズがある

基地局の仕事は、強いニーズがあることも大きな魅力です。すでにご紹介したように、携帯電話の人口カバー率は99%を超えていますが、新しい技術の登場、通信環境やユーザーの利用状況の変化などで、今後ますます、きめ細かい基地局の設置や更新、運用が必要になります。
通信サービス、スマートフォンの進化とともに、基地局の仕事も変化し続けます。

魅力4:万一に備える

携帯電話は、日常的な場面はもちろんのこと、万一のときには連絡手段、情報入手手段として重要な役割を担います。そのためには、基地局が稼働を続けていることが大前提となります。
平常時と同じような稼働ができなくても、厳しい状況の中で、必要最低限の稼働を続ける。基地局には万一のときへの備えが求められ、基地局の仕事は重要な使命があります。

社会の重要なインフラであり、競争力の源泉

携帯電話やスマートフォンは、もはや持っていることが「当たり前」であり、通信サービスは電気やガス、水道と同じような生活に欠かせないインフラになっています。そうした通信サービスを実現している基地局の重要性はますます大きくなり、基地局の仕事の重要性も同様に大きくなっています。
また5Gなどの新しいサービスがスタートしている今、基地局は各キャリアにとって、サービスの基盤であることはもちろん、競争力や新しいサービスを生み出す「源泉」となっています。

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