汎用機 (general purpose computer)とは?オープン系・Web系との違いを解説

汎用機とは

そもそも汎用機とはなんなのか、説明していきましょう。

汎用機とは、企業の基幹業務システムなどに用いられる、業務用の大型コンピュータのことです。別名には「メインフレーム」「ホストコンピュータ」「汎用コンピュータ」などがあります。

汎用機は、金融機関や政府機関、保険会社、物流会社、製造会社・メーカーなど、大規模なデータを扱う企業や機関に設置されています。特徴は、膨大なデータを超高速で処理できること、汎用的に情報処理が行えることです。

ちなみに汎用機の製造は、IT企業や電機メーカーなどが手がけています。内部のシステムやソフトウェアはメーカーオリジナルであることが一般的です。

汎用系システムとは

汎用系システムとは、汎用機(メインフレーム)に組み込むシステムや、汎用機をベースとしたシステム開発をゼロから行うことをいいます。汎用機というクローズドな環境で開発され、開発期間が非常に長いのが特徴です。

汎用系で開発されるシステムには、
・金融機関・保険会社・証券会社などの勘定システム
・物流会社などの流通管理システム
・製造会社・メーカーなどの生産管理システム
などがあります。これらの企業に共通するのは、高速処理・堅牢性・機密性が重視されることです。

汎用系システムとはなにかがわかったところで、汎用系システムとオープン系システム、Web系システムのそれぞれの違いを解説していきましょう。

「汎用系」と「オープン系」の違い

オープン系と汎用系の違いは、汎用系は汎用機に組み込むシステムであるのに対し、オープン系は小型コンピュータ(パソコンやスマートフォンなど)で稼働するシステムであることです。稼働するものが違います。

汎用系は1つの機器で開発が完結するクローズドなものですが、オープン系はさまざまな小型コンピュータで使用することを想定していることから、汎用系の「クローズド」に対して「オープン」という名がつけられているといわれています。

また、オープン系で開発されるシステムは、基幹系システムや情報系システムなどの業務システム中心となります。基幹業務システムの開発は汎用系と共通しているものの、情報系システムは汎用系ではできません。

「汎用系」と「Web系」の違い

オープン系の派生に「Web系」があります。Web系はその名の通り、「インターネット接続して利用することを前提としたシステム」のことです。具体的には、SNSやECサイトなどの不特定多数のユーザーが利用するアプリケーション開発、モバイルアプリの開発を行います。

一般的なハードウェア、オープンなソフトウェアを活用したり、ゼロベースのスクラッチ開発も含まれることから、オープン系と一括りにされることもありますが、Web系はあくまでもインターネット接続が前提のシステムというところが異なります。これは、汎用系との違いでもあります。

汎用系とWeb系のそのほかの違いに、共有方法もあります。汎用系はインターネットやイントラネットを用いて共有するのに対し、Web系はインターネットのみで共有されます。

汎用系システムのメリット

汎用系システムは減少しつつありますが、オープン系やWeb系システムにくらべてメリットもあります。どのようなメリットがあるのか、見てみましょう。

セキュリティが高い

汎用系システムはセキュリティが高いことがメリットのひとつ。オープン系やWeb系システムは、さまざまな小型コンピュータで稼働するため、環境によっては外部から攻撃を受けやすくなったり、システムが作動しない、という事態が起こることもあります。一方汎用系システムは、汎用機のみで稼働するので、動作の安定性、セキュリティ、ともに高くなるのです。

大規模なデータを処理できる

汎用系システムは汎用機を用いるため、大規模なデータを超高速で処理できるのもメリットです。前述したとおり、汎用系システムは、金融機関や政府機関、保険会社など大企業の膨大なデータの処理を効率化するためのもの。また、汎用系におもに使用されるプログラミング言語「COBOL」が、事務処理に特化していることもポイントです。そのことから、大規模なデータを処理する必要がある分野で、汎用系システムは多く採用されているのです。

汎用系システムのデメリット

汎用系システムはメリットがある一方、デメリットもあります。ここでは、汎用系システムのデメリットをご紹介します。

エンジニアが少なく、ベンダーに依存しやすい

汎用系システムに使用されている言語は、「COBOL」「FORTAN」「Java」で、なかでも「COBOL」の利用率が高いです。この「COBOL」は、一般的なシステム開発では使うことがなく、扱えるエンジニアも少なくなっています。また、今後、汎用系システムの開発は、現行のシステムの保守やメンテナンス、再構築などが中心となることが想定されます。そのため、新規システム開発自体が減少していく可能性もあります。

さらに、汎用系システムはベンダーに依存しやすいのもデメリットです。「ベンダー依存」とは、特定の商品の供給元、販売者(ベンダー)が独自のサービスや製品をシステムに組み込むことで、他のベンダーやシステムへの切り替えが難しくなることを意味します。汎用機はクローズドなコンピュータなので、内部のシステムやソフトウェアはベンダーによる独自仕様・独自開発であることが一般的です。そのことから、多くの場合ベンダーありきのシステムとなっており、切り替えなどが困難で、ベンダーが提供する製品に固定せざるを得なくなります。

導入コストがかかる

汎用機は、大型コンピュータで、膨大なデータを処理できるというメリットがありますが、汎用機自体の価格が高く、導入コストがかかってしまいます。膨大なデータを扱うことがない企業にとっては、汎用機並みに性能が向上したパソコンで十分です。

また、汎用系システムは、オープン系、Web系システムにくらべて開発や運用にも非常に高いコストがかかります。国内で共有する会計システムの開発・構築であれば、オープン系システムでも可能です。コストがかかる汎用系システムは大きな負担となるため、避けられる可能性もあります。

最適なシステム開発の種類を選ぼう

汎用機、汎用系システムについて解説しました。汎用系システムは、新規の開発自体が減少していく可能性があるものの、、既に使用している企業の保守・メンテナンス・再構築案件ではまだ需要があります。また、人材が不足しているため、キャリアチェンジすれば、即戦力になれる可能性があるでしょう。それぞれのシステム開発の理解を深め、最適なシステム開発の種類を選びましょう。

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