おすすめのプログラミングフォント10選!選び方も解説

プログラミングフォントとは

プログラミングフォントとは「プログラミング用に作られたフォント」「プログラミングに適したフォント」のことです。
技術的な仕様などとは違い、明確な定義ではありません。デザイン作業におけるフォントとは違って、プログラミングにおけるフォントは最終的な成果物に直接的な影響(例えば、フォントによって大切な部分を強調したり、全体のイメージを変えるなど)を与えるわけではありません。
では、なぜ「プログラミングフォント」が存在するのでしょうか? それはプログラマーのためです。
プログラミング作業では、長時間にわたって画面を見つめます。画面には写真やイラストなど、華やかなグラフィックス要素が並ぶわけではなく、主にアルファベットと数字が並びます。毎日、アルファベットや数字と向き合っているからこそ、自分のお気に入りのフォント、好きなフォントを使いたい。そんなプログラマの思いから誕生したのが、プログラムフォントなのです。

フォントとは

「フォント(font)」は、日本語に訳すと「書体」です。Windowsなら、MS ゴシックやMS 明朝、メイリオ、Macなら、ヒラギノ、OSAKAなどがよく知られています。一般的な仕事から、デザイン作業に使われるフォントまで、まわりを見渡すと、数多くのフォントが存在します。
ちなみに「フォント」とひとくくりに呼んでいますが、多くの場合、「日本語フォント」と「欧文フォント」が組み合わされています。「フォントセット」と区別して呼ぶこともありますが、ここではすべて「フォント」としています。

フォントの種類

フォントは大きく2つに分けることができます。日本語フォントなら「明朝体」と「ゴシック体」です。仕事用の書類は明朝体、強調する箇所はゴシック体など、多くの人は無意識のうちにフォントを使いこなしているはずです。欧文フォントでは「セリフ体」「サンセリフ体」に相当します。
明朝体は、フォントの縦線と横線の太さが違い、「ウロコ」と呼ばれる三角の飾りのようなものがついています。一方、ゴシック体は縦線と横線の太さが同じです。この「ウロコ」のことを欧文フォントでは「セリフ」と呼び、セリフがついているものが「セリフ体」、ついていないものが「サンセリフ体」です。「サン」は「〜がない」という意味で、サンセリフ体は「セリフがないフォント」という意味です。

等幅フォント、プロポーショナルフォント

明朝体、ゴシック体(セリフ体、サンセリフ体)の他にもう1つ、フォントを分けるものがあります。等幅フォントとプロポーショナルフォントです。
等幅フォントは、その名前のとおり、フォントの1文字1文字の幅が等しくなっています。具体的には「A」と「I」が同じ幅になっています。一方、プロポーショナルフォントは、文字の幅が1文字1文字調整されていて、文字と文字の間に空白が大きくならないようになっています。日常的なビジネス文書の場合、日本語は等幅フォント、アルファベットはプロポーショナルフォントが使われることが多いようです。
ですが、プログラミング作業では、使われるフォントはアルファベットが中心となりますが、通常、プロポーショナルフォントではなく、等幅フォントが使われます。プログラミングでは、構造を把握しやすくするために「行下げ」が行われますが、プロポーショナルフォントだと、この行下げの幅が変わってきてしまい、構造が読み取りにくくなるためです。

プログラミングフォントを使用するメリット

プログラミングフォントを使用するメリットを具体的に見ていきましょう。

メリット①:視認性アップ

視認性アップ、つまり「見やすくなる」ことがプログラミングフォントを使う大きなメリットです。フォントはもともと、どれも読みやすさを重視して作られていますが、長時間、ディスプレイ画面を見つめてプログラミング作業を行うときに、見やすいことは重要です。見やすいことは、内容を読み取りやすいだけでなく、目への負担の軽減にもつながります。

メリット②:ミスを減らす

見やすさはミスを減らすことにもつながります。自分のミスはもちろん、共同で作業する場合も、他の人のミスに気づきやすくなります。プログラミングフォントは似た文字や記号は区別しやすいよう工夫されていることもメリットにつながります。

メリット③:作業効率アップ

見やすく、ミスが減ると、全般的な作業効率があがります。自分のお気に入りのフォントをいくつか選んでおくと、作業内容やプロジェクトによってプログラミングに使うフォントを変えることもできます。

プログラミングフォントの選び方

よく使われているプログラミングフォントであれば、「好み」で選んでも概ね問題ないでしょう。さらに具体的なチェックポイントを知っていれば、より明確に選ぶことができます。

選び方①:似た文字・数字が明確に判別できる

プログラミングフォントはどれもシンプルで、プログラミングに適したものになっています。その中で、さらにチェックするならば、数字の「0(ゼロ)」とアルファベットの「O」や、大文字の「I」と小文字の「l」など、似た文字や数字などが明確に判別できるよう、工夫されているフォントを選ぶことです。
通常のオフィス文書やメールなどでは、1文字程度の間違いは、読み手が正しく変換して読み取ってくれますが、プログラミングでは1文字の間違いでも、エラーにつながります。

選び方②:日本語対応

プログラミングは通常、アルファベットと数字を用いるので、欧文(英文)フォントでも問題ありませんが、コメントを記入するなど、日本語を使う場面もあります。そうした場面を考慮すると、日本語対応に対応したフォントを選ぶと良いでしょう。

選び方③:等幅フォント

前述したようにプログラミングには、等幅フォントが使われます。プログラミングフォントはほぼ等幅フォントになっているので、どれを選んでも問題ありませんが、プログラミングフォントではないフォントを選ぶ場合も、等幅フォントを使うようにします。

おすすめプログラミングフォント

おすすめのプログラミングフォントを紹介します。ぜひお気に入りのフォントを見つけてみてください。

Source Han Code JP

Adobeが開発した欧文フォントのSource Code Proと日本語フォントの源ノ角ゴシックを組み合わせています。通常、等幅フォントは、全角(漢字やひらがな)と半角(英数字)が2:1となっていますが、Source Han Code JPは3:2の特長的な幅になっています。
https://github.com/adobe-fonts/source-han-code-jp/releases

Ricty Diminished

Ricty Diminished (リクティ・ディミニッシュト)は、人気プログラミングフォントの
Rictyをより使いやすく改良したフォントです。
https://github.com/yascentur/RictyDiminished

Myrica M

視認性をよくするために、複数のフォントを組み合わせて作られているMyrica(ミリカ)。Myrica Mは、欧文フォントのInconsolataと日本語フォントのMgen+が組み合わされています。
http://myrica.estable.jp/

Cica

英数字と記号にHackとDejaVu Sans Mono、それ以外にはRounded Mgen+を組み合わせたフォント。「m」の真ん中を少し短くして「rn」と区別しやすくなっています。
https://github.com/miiton/Cica

源柔ゴシック

源ノ角ゴシックをもとに角を丸くして柔らかいデザインにしています。通常のプログラミング作業では、明確な違いはわかりにくいですが、どことなく画面がやさしい印象もあります。
http://jikasei.me/font/genjyuu/

白源

源柔ゴシックに欧文フォントのHackを組み合わせています。記号の「|(バーティカルバー)」が上下に分割され、数字の「1」や小文字の「l」などと区別しやすくなっています。
https://github.com/yuru7/HackGen

VLゴシック

Vine Linuxで標準フォントとして使用されているフォント。M+フォントをもとにした、モダンゴシック体です。
http://vlgothic.dicey.org/

Mgen+

M+フォントをベースに、不足している漢字や記号を源ノ角ゴシックで補ったフォント。
http://jikasei.me/font/mgenplus/

Migu

M+フォントをベースに文字を判別しやすくしています。等幅には、Migu 1Mと、MacOSの人気HTMLエディタ「Coda2」に搭載されたMigu 2Mがあります。
https://mix-mplus-ipa.osdn.jp/migu/

PlemolJP

IBMが自社のロゴやドキュメントに使用するために作った欧文フォント「IBM Plex」に日本語フォント「IBM Plex Sans JP」を組み合わせ、プログラミング用に工夫を施したフォント。
https://github.com/yuru7/PlemolJP

お気に入りのフォントでプログラミングを快適に

プログラミングフォントは、どれもプログラマーが快適に、効率的にプログラミングを行うことができるよう、工夫されています。ここで紹介したフォントはどれを選んでも間違いありません。ぜひお気に入りのフォントを見つけてください。

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