SIerの転職について解説!おすすめの転職先や転職前の準備についてご紹介

SIerの主な転職理由

IT化やDX(デジタルトランスフォーメーション)を最前線で担っているSIer。一方で、仕事環境の厳しさが伝えられることも少なくありません。SIerはどんなときに転職を考えるのか。一人ひとり、さまざまな理由がありますが、代表的なものを見てみましょう。

給与などの待遇

給与に代表される待遇面は、SIerに限らず転職の大きな理由といえます。仕事自体は面白くても、長時間だったり、それに見合う給与が得られなければモチベーションは下がってしまいます。特にグローバルで見たときに、日本のIT技術者の給与水準の低さも指摘されています。仕事にポジティブに取り組みたいと考えるSIerは転職に積極的といえます。

下流工程が多い仕事内容

SIerの仕事に関する悩みでよく聞かれるのが、プロジェクトの下流工程の業務が多く、企画や設計などの上流工程に携わることができない。運用や保守、バグフィックスなどに追われている、というものです。特に規模が大きくなく、大手からの受託業務が中心のSIerでは、そうした悩みが多く、しばしば転職理由にあげられます。

技術面への不安

下流工程の業務が多い場合、既存の枯れた技術やツールを使い続けることになり、新しい技術や言語に触れる機会はほとんどありません。IT業界はグローバルで技術開発が進み、日々、新しい技術が登場しているにもかかわらず、取り残されてしまうような状況に陥ります。

客先常駐などの業務スタイル

SIer特有の業務スタイルに「客先常駐」があります。本来、業務内容は定められているはずですが、客先で業務を行うためプレッシャーやストレスは大きくなります。ときには突発的な、厳しい要求に応えなければならない場面も想定できます。コロナ禍でテレワーク、リモートワークが広がるなか、客先常駐は真逆なものになりつつあり、大きな転職理由になっています。

SIerとして転職できる転職先

SIerの転職先にはどのような企業が想定できるでしょうか。代表的な転職先を考えてみましょう。

大手IT企業

中小規模の企業で働いていたSIerがより良い環境を求めて、大手IT企業を目指すことは当然の流れです。クライアントと直接やり取りし、企画や設計などの上流工程に携わることを目指す人は少なくありません。また待遇はもちろん、労働時間や仕事環境が整っていることも大手IT企業の特徴です。

外資系IT企業

外資系IT企業はSIerの転職先として人気があります。日系企業と違い、高い専門性や明確な成果が求められ、語学スキルが必要になるケースもありますが、それだけに高い報酬が期待できます。

事業会社

クライアントからの受託案件が中心だったSI企業から、事業会社に転職するケースもあります。仕様書に沿って、定められたとおりにシステムを構築するのではなく、自分が持つスキルや経験を活かし、自社サービスやプロダクトを開発することができます。

他社SIerに転職する際に求められるスキル・経験について

他社SIerに転職する際は、中小規模の企業から大手企業へ、下流工程から上流工程へ、などキャリアアップ・スキルアップが大前提となります。一方で、採用する側から考えると、現状社内で不足している経験やスキルを補完してくれる人物、社内に新たな刺激や可能性をもたらしてくれる人物を求めています。そうした企業のニーズに応えられる経験やスキルを磨くこと、そしてキャリアアップ・スキルアップが可能な場所かどうかを見抜く力を持つことが重要になります。

また経験やスキルと同時に、新たな環境で能力を発揮するためのコミュニケーション能力も重要です。新しい仕事環境、新しいチームメンバー、新しい顧客や取引先の中で、仕事を進めていくためにはコミュニケーション能力が欠かせません。

別の業種や職種に転職する場合の転職先と求められるスキル・経験

同業他社ではなく、別の業種や職種に転職する場合に必要となるスキルや経験を考えてみましょう。

ITコンサルタント

ITコンサルタントは、クライアントが抱える課題をITを活用して解決する仕事です。SIerからITコンサルタントを目指す場合は、常にビジネス目線で企業の課題や企業を取り巻く市場の状況、世の中のベストプラクティスなどを意識しておくことが重要です。ITを活用した業務改善案やビジネスモデルを提案するため、一般的には幅広い知識やスキルが求められ、ある程度の経験が必要とされますが、逆に特定分野を徹底的に追求し、ある分野のスペシャリストとして活躍し、そこから範囲を広げていくことも考えられます。

Web系企業

SIerは比較的枯れた技術を使い、企業の基幹システムなど堅固なシステム構築に携わるとすれば、Web系企業は最新の技術を使い、新しいビジネスモデルにチャレンジする機会が多いのがWeb系企業です。特に自社サービスやプロダクトを手がける場合は、技術面だけでなく、ビジネスを成功させるための総合的な視点が求められます。
技術やスキルをスクラップ&ビルドし、業務効率化や他社との差別化ポイントを生み出していくことが求められます。

社内IT部門

ビジネスのIT化、DXが進展するなかで、企業がITシステムを外部に発注するのではなく、自社開発で独自にシステムを開発することで競争力強化やスピードアップを図るケースも増えています。ITが企業経営の根幹を占めるようになっていることの表れといえるでしょう。従来、社内IT部門はシステムやサーバの保守・運用、さらには社内のヘルプデスク的な役割も担っていましたが、ITをビジネス戦略の中核に置く企業では、社内IT部門の位置づけは従来よりも大きくなっています。

SI営業

エンジニアからSI営業にシフトする選択肢もあります。SI営業は、営業といっても、ITに関する知識が不可欠。クライアントの課題を把握し、エンジニアとともに解決策を作り上げていく仕事です。エンジニアとして経験やスキルは、大きな武器になります。SI営業として経験を積んだうえで、さらにITコンサルタントを目指すというキャリアパスを描くこともできます。

SIerの転職で失敗する理由

同業他社への転職、異業種・異職種への転職を見てきました。では転職が失敗する理由にはどのようなものがあるのでしょうか。

スキル不足

スキル不足はすぐに頭に浮かぶ理由ですが、気をつけたいのは、中小企業から大手企業に転職したケースではなく、大手SI企業からWeb系企業や事業会社に転職したケースに起こりやすいことです。大手SI企業でクライアントとの折衝や上流工程に携わっていたために、Web系企業や事業会社のIT部門に転職した際に、実際の開発や構築に必要なスキルが不足していたというケースがあります。こうした誤解やミスマッチはお互いにとって不利益になります。

アピール不足

転職活動で経験・スキルをアピールできず、転職がうまくいかない、あるいは転職したものの、希望のポジションにつけなかったというケースもあります。エンジニアの中には自己アピールが得意ではないとおっしゃる方が少なくありません。ですが、自己アピールとは自己を「過剰に」アピールすることではありません。これまでの実績や経験をわかりやすく、ストレートに伝えるようにします。

給与にとらわれる

給与面だけにとらわれると転職に失敗してしまうことがあります。例えば、大手SI企業に務める人が、自社ビジネスにチャレンジしたいと考え、Web系企業への転職を考えた場合、給与がむしろ下がってしまうことになります。そこをNGと考えた場合、キャリアチェンジやスキルアップは難しくなります。すべてを満たす求人はなかなかありません。短期的には給与が下がっても、将来の可能性に目を向けることも大切です。
逆に給与面だけに注目し、業務内容や仕事環境をよくチェックしなかった場合には「想定していたことと違う」というケースも起こります。転職は給与のみならず、業務内容、仕事環境、将来性などを総合的に考えることが重要です。

転職前にするべき準備

では、転職前にどんな準備をしておけばよいでしょうか。

情報収集

業界、市場、経済など、今、自分が置かれている状況を把握するための情報収集が必須です。大きな視点で考えて、今後の経済状況はどうなるのか、市場はどう変化するのか、業界や企業はどう動いていくのかを考えます。正解は誰にもわかりません。ですが、自分なりの考え、仮説を持つことが重要です。

自己分析

外部環境の情報収集とともに、自己分析を行います。自分が持っているスキルや経験を棚卸しし、自分の強み・弱みを改めて確認します。スキルや経験は実際に書き出してみて、視覚化するとより具体的に把握できます。これまでの経験やスキルを確認することは転職活動の際の自信になります。また強み・弱みを再認識することは効果的な自己アピールにつながります。

目標設定

情報収集と自己分析が終わったら、これから何を目指すのか、どこへ進むのかを考えます。目標が決まれば、今足りないものや、歩むべき道筋が明らかになってきます。どのような経験やスキルが必要かも、より具体的になってくるはずです。

可能性が広がるSIerの転職

SIerは、これからのIT社会、デジタル化社会を担う仕事です。AIやロボット技術の発展・普及で、さまざまな仕事はリプレースされ、SIerの仕事もある部分はなくなっていくでしょう。ですがその一方で、ITが暮らしやビジネスにかかわる部分は増え、新たな仕事が生まれていくはずです。SIerの転職には可能性が広がっています。

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